働き方改革よりも、あなたの意識改革を。

07/10/2019

こんにちは、tikoです。

今回は、働き方改革のその先は?について、想像しながら記事を書いていきたいと思います。

最近、国を挙げて取り組まれている「働き方改革関連法案」。

実際に誰かが口にしているのを聞く機会も、多くなってきたのではないでしょうか。

わたしの周りでは、それを聞く時はほぼ、否定的な意見と絡めて言われているケースがほとんどで、歓迎するような意見は聞いたことがありません。

あなたの周りでは(あなた自身は)どんな印象でしょうか?

今回は、もしこの働き方改革が仮に「うまくいった」として、実際にどんな変化がわたし達の周りに訪れるのか、一緒に考えてみましょう。

改革のその後・・

202X年、ここは働き方改革が順調に進行した未来・・・

サラリーマンA太は、今日も仕事に打ち込むのであった。

定時までは、あと1時間・・・

A太「ふう・・・これが終われば、定時30分前くらいにはなんとか出来上がるかな・・」

B子「A太くん、おつかれさま」

A太「あっ、B子先輩、お疲れ様です。もしかして、もう仕事終わったんですか?」

B子「そうね、もう午前中には一通り。そっちはどう?」

A太「いつも早いですね。僕はあとちょっとで、今日の分は一区切りつきそうです」

B子「あとちょっと、って、定時まであと一時間しかないじゃないの。誰かが残業すると、チーム全体の評価が落ちるんだから、もう少し時間の使い方を見直しなさい」

A太「すみません・・でも、今日のうちにどうしてもまとめておきたい資料づくりなので、気合で終わらせますよ」

B子「気合でどうにかなる場合と、ならない場合があるでしょ。突発で何か追加の案件が出たらどうするの・・・ちょっと資料、見せて。そのプロジェクトなら私も関わってるし、データもアピるポイントも把握してるから」

A太「ええ!いいんですか!有難うございます」

B子「あとで何かあったら、手伝ってよね。ええと・・・。ねえ、このボリュームで『あとちょっと』って、やっぱりA太くんは時間の感覚をもうちょっと見直したほうがいいわよ」

A太「え?そうですかね?」

B子「のんきなコト言ってないで、手を動かして。私はここからやるから。ほら」

A太「は、はい!助かります!」

〜30分後〜

B子「なんとか終わったわね」

A太「本当に有難うございます!僕一人でやるよりも、ずっといい資料になりました」

B子「どういたしまして。二人でやって30分だから、やっぱりギリギリだったじゃない」

A太「うっ・・そうですね。やっぱり見立てがちょっと甘かったみたいです」

B子「ちょっと早すぎるかなってくらい、余裕を見た予定を立てたほうが良いわよ。何があるかわかんないんだし」

A太「そうですね!B子先輩の言うとおりです。ところで先輩、前話してた映画、今夜一緒に観に行きませんか?」

B子「突然過ぎるわよ。今、余裕を持ってって話したばっかりじゃないの・・・今日は残念ながら無理です。マーケティングのスクールが入ってるから」

A太「え、そうですか・・・じゃあ帰ってからのヒマな時間は、副業の時間に充てることにします」

B子「A太くん、副業やってたんだ。けっこうみんなやってるよね」

A太「はい、先月は副業の調子が良くって、こっちよりも稼げたんです。だから先輩には何かお礼をしようと思って」

B子「(え!本業よりも??)そ、そうなの。じゃあ期待できそうね。次あいてるのは、えっと・・・」

A太「二ヶ月後くらいでしょうか?」

B子「それは余裕を見過ぎよ!」

自由時間をどう使うか。というありふれた未来の悩み

いかがでしたでしょうか。

上記の会話はわたしの実際の経験を元に未来予想し、好き勝手にアドリブを加えて脚色したものになります。

実在の人物や組織とは一切関連がありませんので、ご了承下さい。笑

ともあれ、働き方改革が順調に進めば、上のような会話が日常的に交わされるようになるのではないでしょうか。

背景には、国主導で行われる、実労働時間の削減。

つまり、自由時間の増加です。

今まで仕事が人生の全てだった、いわゆる「モーレツ社員」は、空いた自由時間を何に使うようになるでしょう。

おそらく、資格取得や隠れ残業などになるのではないでしょうか。

実際には後者をどれくらい少なくできるのかが、この改革の肝となる部分ではありますが・・・

しかし、これは今、現実に起こり始めていることなのです。

MBAを取得することができる社会人大学院の受講者数は、過去最高を更新し続けています。

その理由は明白で、空いた時間ができた人が増えたから。

空いた時間で、さらに自分のスキルアップや資格取得を行おうという動きが、実際の数字上に現れてきているわけです。

これは、目に見える数字上の「B子さん」の数です。

そして、数字に現れてこない「A太さん」側である、副業を行う人もどんどん増えてきている。

近い将来には、副業も、現在よりももっとカジュアルな立ち位置になっているはずです。

つまり、自由時間をどのように使うか?という問題が、もっともっと普通の、ありふれた悩みごとになっていく、というわけですね。

働き方改革の前に、あなたの意識改革を

仮に、そんな事態がおとずれたときに、あなたならどうしますか?

もっともっと働きたい!という方は、それで何も問題はないでしょう。

社員にそう感じてもらうことができている会社は、一つの理想形であると思います。

しかし、実際はほとんどの人がそう感じてはいないようです。

そもそも働き方改革が叫ばれるようになった原因で、一番大きいのは生産性の低さです。

労働人口も減り続ける中、労働対象者の裾野を広げるとともに、なんとか単位時間あたりの生産性も向上させなければならない。

これは多様性の少なさが招いた競争力の低下とも言えます。

国全体で目指していく方向性としては、

自由時間を増やして多様性を増やすとともに、生産性も向上させよう

そんな方向性であると考えて、大筋に間違いありません。

あれもこれもの欲張りな戦略ですが、みんなどうにも乗り気にならないのは、その実現性に無理を感じているからという理由だけではありません。

みんな、働き方を変えることに、得体のしれない不安感を抱いている。

暗雲が立ち込め始めてはいるけれど、大丈夫、この住み慣れた樹の下ならやり過ごせるさ、だからじっとしていよう。

わたしは疑問なのですが、どうして働くというある意味「人生そのもの」である営みに対して、そこまで消極的に、保守的になっているのでしょうか?

自分の人生そのものである仕事の質を、いろんな方面から良くしていくことを、なぜみんな最初から考えようともしないのか。

日本の社会構造であったり、体力であったり、年齢であったり、理由はいくらでも思いつくかもしれませんが、それはすべて、動かずにすむための方便ではないでしょうか?

実現性はどうあれ、国が旗を振って改革を推し進めている以上は(推し進めるほかない状況ではありますが)、否応なく働き方は移り変わっていきます。

副業が一般的なものになっていけば、生計を立てるという意味でも自己実現という意味でも、本業へ求めるウエイトは減りますし、そのうち境界線なんてなくなります。

多くの選択肢の中で、どう生きれば自分が幸せになれるのか?

そうした内面方向へのシフトが起こり、迷う人はますます多くなってきます。

そうなってから色々と慌てて準備をするよりも、今のうちから意識改革を行っておきましょう。

なんにせよ自分の仕事観については、間違いなく早いうちから、一度は向き合っておいた方が良いです。

パートナーがいるなら、その方ともよく摺り合わせをしておいたほうが吉ですね。

わたしがおすすめするのは、今も昔も変わりなく、ネットを使ったあなただけのビジネスを持つこと。

まずは副業という形で、いずれは本業に劣らないくらいに軌道に載せたら、

あとはあなたの好きなように、本業をより充実したものにするもよし。

副業の方向に路線変更するもよし。

作り出した時間と収入を使って、趣味や家族との時間を優先するもよし。

わたしが常に大切にしているのは、あなたが、どうすればより「良いと感じるか」です。

今からでも、その一歩を共に踏み出しましょう。