戦術としての「逃げる」ことの重要性について

14/10/2019

こんにちは、tikoです。

もし、超えられそうにもない強大な壁に直面したとき、あなたならどうしますか?

仕事で、恋愛で、人間関係で・・・

どの方面でも、手を挙げてしまいたくなるような状況というのはあるものです。

諦めたほうが、どんなに楽なことか。

しかし。

どんなにヘビーな状況においてでも、たったひとつだけ残された策はあります。

あなたに、最後に残された秘策・・・

それは「逃げる」ということです。

しかし大切なのは、頭に「作戦上」「戦略上」とつけることを忘れないこと。

人生を戦いに喩えたときに、その戦いそのものを放棄することはせずに、戦術として「逃げる」ことが選択できる。

これは人生においてはもちろん、ビジネスにおいても非常に重要な視点となります。

是非、この記事を読んで、柔軟に戦術を選び取ることについて考えてみて下さい。

逃げるは恥であるか否か

ここまでの冒頭を読んで、お気づきの方もおられるかと思いますが、これはジョースター家に伝わる伝統的な戦いの発想法です。

「ジョジョの奇妙な冒険」作中では、敵と戦うという少年漫画でのモチーフを完全踏襲しつつ、時と場合によっては敵前逃亡ともとれる行動をためらうことなく、何度も選択する場面が出てきます。

地面を舐めながら、

死んだフリまでして、

無様な姿をさらしながらも、です。

その行動はあくまで、仲間を想い、自分の宿命を自分なりに真面目に考えてのものです。

これを現実世界で、ためらいなくできる人がどれだけいるでしょうか?

たとえばビジネスにおいても、何かを始めるときは必ず、

できない自分

と、否応なしに直面しますよね。

となると、普段の自分とは違う、無様な姿を晒すことなんてことも沢山あるわけです。

人は自分の無力をなるべく認めたくない生き物ですので、

できない自分をさらけ出すことには、それなりの勇気が必要になるし、痛みを伴うこともある。

そのときに、どう対応するか?

勇気を出し、痛みを飲み下して、すなおに従うことも一つ。

あるいは、自分には難しいことと判断して、他のできる人に助けを乞うのも一つです。

「何でもできる」というのはカッコいいし憧れますけど、自分にできないことを認めてオープンにしていくことのカッコよさについても考えてみましょう。

壁にぶつかってしまった時は、今トライしている方法が、自分の使命を達成するのに、遠回りになってしまっていないか、つねに見直す視点を持ちたいところです。

そこには往々として、「プライド」や「意地」などといった、仲間にも敵にもなるものの存在が隠れていますから、客観的に、冷静に判断する癖はつけておきたいですね。

それが戦略的撤退であり、「逃げる」という戦術を選択する視点です。

兵法を例に出して、このことに触れたことがありますので、ピンときたらこちらの記事も参考に覗いてみて下さい。

 逃げることのネガティブな側面だけを捉えすぎない

そして、この話を引き合いに出して、苦しんでいるあなたに伝えたいことがもう一つあります。

それは、

逃げることは悪いことではない

ということです。

直面している問題から目を背けて逃げることは、いっけん臆病で、根気がなく、卑怯なものであると感じてしまいがちです(そのように教育されてきた方も多いハズ)。

ですが、それがあなたの大切な人や、あなた自身を守るために最適な方法なのだとしたら、

逃げることを選んでも、それは一つのヒーロー像なのです。

どうしてかそうは思えずに自分を攻めてしまったり、自身をなくしてしまったりしまいがちですが、どうか上に書いたことだけは持ち帰ってもらって、心の隅にでも置いて下さると幸いです。

そう感じてしまう人ほど、いつも真面目に戦っていて、勇気ある人であることが多いのですから、

人生において戦い続けるために、お守りのように「逃げる」という選択肢を持つこと。

誰かのヒーローになる資格を失ってしまうのは、戦うことをやめてしまった時だけなのですからね。

是非、一緒に柔軟に、戦っていきませんか?