ワークアズライフとは?その意味と、ワークライフバランスとの違いについて

12/10/2019

こんにちは、tikoです。

この記事では「ワーク・アズ・ライフ」という言葉について、私なりに噛み砕いて解説をしていきたいと思います。

この言葉は落合陽一さんが2017年頃から言い出した用語で「ワーク・ライフ・バランス」という言葉とはまったく異なる考え方から派生した言葉です。

「ワーク・ライフ・バランス」という言葉も、よく言われるようになってからひろく意味が伝わるようになるまで3〜4年くらいかかったと記憶していますが・・・

こちらも非常に現代に合った考え方だと私は思うので、今後急速に浸透していくでしょう。

今回はこの言葉とその意味、考え方にスポットを当てて、これからの働き方について、ぜひ改めて一度考え直してみましょう。

アズ(as)の意味するところ

ワーク・アズ・ライフは、英語で書くとwork as life となりますが、このasとはなんなのか。

非常に沢山の意味がある前置詞なのですが、ここでいう使われ方からすると

・〜のように

・〜と同時に

・〜として

・〜に伴って

ここらへんが近いニュアンスになってくるのかなと。

つまり、ワーク・アズ・ライフとは

・生きるように働くこと

・働くと同時に生きること

・生きることとして働く

・働くにともない生きる

こんな感じに和訳される言葉になります。

asは前後の言葉を同格に、並列に結びつける言葉なので、ワーク・ライフ・バランスのようにワークとライフを別々のお皿に乗せ、天秤にかけるというよりは、ワンプレートのお皿に載せて等しく同時に見るようなイメージです。

働くことと生きること

この言葉の背景には、ワークとライフを切り離して考えられなくなりつつある(ワーク・ライフ・バランスの前提となる考え方)この世の中に対する洞察があります。

今の御時世、ワークとライフを明確に分けて考えることって難しいよね、と。

確かに、仕事をひたすらバリバリこなしたい方、プライベートを重視し家庭を充実させたい方の他にも、仕事で自己実現しつつもプライベートは充実させたい方や、最低限の仕事だけをしたい方、はたまたその中間など、以前に比べて価値観は多様化しています。

オンとオフにメリハリをつけて、ワークだけでなくライフ自体もバランスをとって充実させていこうというのが、そもそものワークライフバランスの謳う「幸せ」や「人間らしさ」だったわけですが・・・

たしかに言われてみれば、オンとオフの切替えというのも、まさしく機械のようで皮肉ではありますね。苦笑

まぁそこは、完全なる常時オン(仕事中心)という考え方からの脱却という意味で、歓迎すべき流れだと思っています。

私は立場として、個々人がより「自分らしい幸せ」や「その人だけの世界」を追求する上で、ライフ(人生)そのものの充実をなによりも重要視していますが、

それはなにも、ワークの部分をないがしろにしていいという意味ではないんですよ。

仕事をまったくしないことが幸せでないことには、恐らく多くの人が気づいていて、だからこそ人は文句を言いながらも会社に通い、無職という肩書に怯えながら毎日を過ごしています。

お金の心配がなかったとしても、ただ毎日遊び呆けるばかりの生活は精神を蝕んでいくものですし、むしろ一通りの欲求が満たされているときに「仕事がしたい」などの社会的欲求が生まれてくるのは多くの歴史が証明しています。

この記事を読んでいるあなたは、何よりも人生を楽しくしたいという想いを少なからずお持ちかと思いますが、そこには仕事の充実も含まれているはずです。

つまり仕事(ワーク)の充実が、人生(ライフ)の好転に必要不可欠であると。

この考え方はワーク・アズ・ライフそのものです。

生きるために働くことの質を上げていくことが、そのままより楽しく生きることに繋がっていくというわけですね。

ワークに重点を置きすぎていた時代から、ライフとの兼ね合いを。

そして今、ライフをより充実したものにするために、ワークをもう一度見直してみようという流れが生まれ、活発化しています。

あなたの思い描く未来図には、働くということがどんな形で収まっているでしょうか?

ぜひ、大切な人の顔を思い浮かべながら、自由に思い描いてみてくださいね。