「時給計算で〇〇円」という考え方そのものに、あなたを枠にはめる元凶が潜んでいる

15/04/2019

こんにちは、tikoです。

この記事ではマインドセットのお話として、「時給計算の落とし穴」について触れていきます。

何かものごとに手を付けるとき、もしくはものごとが終わった時に、つい時給換算でその価値を図っていませんか?

この考え方って確かによく使われるもので単純にわかりやすいですし、人に単位を伝える時の指標として便利だったりします。

でも、この考え方には落とし穴があって、特にあなたが情報発信を行ったり、自分のビジネスをもつときには一概にこの指標で考えると、大切なことを見落としてしまう恐れがあるのです。

問題は「あなたが最終的に欲しいものはお金なのか、時間なのか?」であって、どっちもだよ!と思われるかも知れませんが、多分わたしのブログを読んで下さるあなたは、根源的には後者なんじゃないかと思うんですよね。

一般的によく使われる時給換算の考え方が、あなたのビジネスにどれほど大きな影響をもたらすのか、あなたは知っておかなくてはなりません。

お金/時間=効率?

はじめに時給の考え方をおさらいしておくと、「一時間あたりの給料」です。

さて、あなたは自分でビジネスを行う立場として、つまり個人事業主として、この構図に自分が当てはまらないことに自覚を持っていきましょう。

まず、個人事業主というのは言い換えれば社長なわけですから、給料は貰うものではなく与える側となります。つまり給料という部分はどこまでいっても「雇われる側」の考え方です。

この立場に立つと、時間を費やせば費やしたぶんだけ、給料は増えるということになります。ここまでが世間一般で言われる、いわゆる普通の感覚ですね。

しかし、悪いように考えてしまえば、同じ時間を費やすのだとしても、もらえる給料は変わらないわけですから、そのなかでの仕事の質、クオリティについてはあまり関係がないことになってしまいます。

誤解を恐れずに言えば、「どれだけ時間を差し出したか=拘束時間」というパラメータが全て、ということです。

これだと、自分よりも仕事の質が低い人に対して不平不満を言ったり、サボり始めたりなど意欲低下が容易に起こりえます。これをなんとか留めているのが、日本人の真面目さという特性であり、これは一概に良いとも悪いとも言えません。

真面目であるからこそ、ある程度までは自浄作用が働き、誰も見ていなくてもしっかりと仕事をするのがあなたを含む日本人です。

そして上司としては、部下をサボらせないために日常的にどういう武器を使わざるを得ないのかというと、攻撃的な言葉によるプレッシャーです。

日本の評価制度は体制が古ければ古いほど、ピンポイントでの評価がしにくくなっているので、そこに長く浸かっているとどうしても短期的には言葉の暴力を使って、心を圧するように進化していきやすいのです。

私はどうしても自分をこんな姿にカスタマイズしていくのが嫌で、どうして皆こうなってしまうのだろう?と考えた時に、根底の原因の一つがこの「時給換算」という考え方なのだと気が付きました。

アルバイトをしていたり、会社員としてサラリーをもらっていると、どうしても時給が根っこで支配する世界なんですよね。

時給という考え方はたった一つのとらえ方に過ぎない

ちょっと横道にそれてしまいましたが、時給いくらという考え方は今この瞬間に、メインの捉え方から降格させましょう。

あなたがビジネスを志す理由は、お金ももちろんあると思いますが、それよりももっと大切なものがあるはずです。自由だったり、仲間だったり、成長だったり。

そのためには逆に考えてみます。時給が「給料/単位時間」なら、「自由にできる時間/投資金額」のように。

どれくらいのお金を投資すれば、将来的にどれくらい自分が自由になれるのか、という考え方ですね。もしくはどれくらいのお金で、より自分のビジネスが提供できる価値を拡大できるか、でも良いでしょう。

経営者であれば時給は経費や投資コストといった出費の一つだったりするので、自然と時給のみの捉え方からは脱却できると思うのですが、雇われ思考のままだと時給の考え方もそっくりそのまま、自分の時間をいかにお金に換算するかしか考えられない方も意外と多いです。

それよりも、その人のためにもっと大切なものが他にいくらでもあるにもかかわらず、です。

この落とし穴から脱出することで、優先順位の付け方や先を見据えた投資の重要性などが、より広く高い目線を持って軽やかに判断できるようになっていきます。

お金を支配するために、多角的なものの捉え方、考え方を磨いていきましょうね。