人からの好意を重荷に感じてしまうメカニズムと、そこから抜け出す方法

こんにちは、tikoです。
今回は、誰かからの好意を重荷に感じてしまう心のメカニズムについて、お話していきたいと思います。
誰かから、好意を頂いた時に・・・
素直にそれを受け取れないばかりか、逆にそれを重荷に感じてしまうことはないでしょうか。
実はそこには、ある意外な心理が隠れているのです。
これが分かっていると、人からの好意を、素直に感謝の気持ちをもって受け取ることができ、
そこに余計な感情は持ち込まずに、クリーンな人間関係を築くことができます。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
好意を受け取るときに謝っていませんか?
誰かから好意をもらった時に、重荷に感じてしまう・・・
これを丁寧に見ていくと、どういうことが起こっているのかというと、
「申し訳ないな」
という気持ちが先行しています。
何かをしてもらった時、何かモノをもらった時、お金をもらった時。
相手に「すみませんね」「ごめんなさいね」「申し訳ないですね」
・・・などと、つい言ってしまってはいないでしょうか?
古来より日本人に馴染み深く、寄り添ってきたこの言葉たちは、
ほぼ「ありがとう」と同義のように使われていますが・・・
実はここに、ちょっとした問題が隠れているんです。
相手が自分に、好意を向けてくれたこと。
ここにはマイナスとプラスの側面がそれぞれあり、そのマイナス面に対して向ける言葉が「申し訳ない」、プラス面に対して向ける言葉が「ありがとう」です。
マイナス面とは、相手が何らかのコスト(手間、時間、労力、お金・・・)を支払ったということ。
プラス面とは、あなたに何かの恩恵をもたらしてくれたということ、ですね。
これはある一つの見方でしかありませんが、言葉に対応させてわかりやすく分解すると、こうなります。
ここで問題なのは、「申し訳ない」と言葉を発することで無意識に「マイナス面」に目を向けてしまうことになるということです。
おわかりでしょうか。
場面や人によって使い分けるべき、という意見もあるでしょうが、ここでは
あなたが発する言葉があなたに与える影響
に注目します。
「申し訳ない」を「ありがとう」のように使ったとしても、潜在意識中ではマイナス面に注目したことになり、
その結果がもたらすものは、あなた自身の位置エネルギーの低下です。
違った言葉でいうと、尊敬、謙遜、卑下。
あえて段々にその低下量が大きくなるように並べてみました。
位置エネルギーというのはつまり、セルフイメージですね。
「こんなにしてもらって申し訳ない」という言葉の心理が投影するのは、少々過激な言い方になりますが、
「何かをしてもらうほどの価値がない自分」です。
自分を下げることによって、相対的に相手を立てるという、古風な敬意の示し方ですが、わたしたち日本人はこれがDNAレベルで定着しています。
言うのも、言われるのも、慣れきってしまっている。
そのため、相手が純粋にあなたに喜んで欲しくて、何かの好意を示したとしても、
あなたのセルフイメージが低いままだと、
「こんな好意を自分が向けられるはずがない」
などと変に勘ぐってしまい、
「何か目に見える形でお返しをしないと不安だ」
と、好意を向けられたはずなのに、なぜか重荷に感じてしまうということが起こります。
こうなるとお互いに不幸でしかなくて、
贈られた好意は100%ありがたく受け取ることができず、素直に喜ぶことができないし、
それにどうやって報いるのかを考えることが、また新たなストレスになってしまう。
せっかく好意を向けてくれたのに、とても勿体ないですよね。
謝るのではなく「ありがとう」を
これを直していく道としては、セルフイメージを高めること。
すなわち「好意を向けられるのにふさわしい自分」となることです。
いっけん、何かとんでもないことのように聞こえるかも知れません。笑
ですが、本当に自分のことを大切に思えている人ほど、向けられた好意を素直に受け取って、心の底から感謝して下さるんですよ。
これは体験すれば一発で理解できるほど、明らかです。
しかし・・・
セルフイメージを書き換えるのは、一朝一夕ではできません。
長い時間をかけて形作られた、自分自身のイメージは、なかなか一瞬で「ハイそうですか」といって書き換わるものではない。
ゆっくりじっくりと、直していく必要がありますし、それだけの価値があります。
(人生を変えるには、この旅程は必須です)
では、今からすぐに出来ることは無いのか?というと・・・
とっておきの方法があります。
それは「プラスの方向に着目する」ということ。
つまり、今まで「申し訳ない」と言っていたような場面では、
「ありがとう」と言うように決めるのです。
これにより、その場の出来事はプラス方面に力が働くようになり、
あなたの位置エネルギーは上がります。
これを習慣化して下さい。
セルフイメージが高く、日々の生活に満足している人ほど、
日常的に「ありがとう」を言う回数が多いといいます。
ぜひ、今日からやっていきましょう。
あなたには好意を向けられるだけの価値が必ずあります。
自信をもっていきましょうね。
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