失敗によって自己肯定感が下がるという「間違い」をここで正そう

26/02/2020

こんにちは、tikoです。

今回は何をするにも大切な自己肯定感のお話です。

意外と正しく理解されていることが少ない、自己肯定感。

ときにこんな話を聞きます。

「あぁ、今回は失敗してしまったから、自己肯定感が下がっちゃったな」

・・・

あなたはこんな思考をしてしまってはいませんか?

実はこれ、大きな間違いなんです。

正しくは、

「失敗すればするほどに自己肯定感は高まる」

なのです。

意外だと思われた方は、自己肯定感「そのもの」を履き違えてしまっている可能性があります!

今や子育てなどでもよく聞くキーワードである自己肯定感。

今回はよく間違われがちなこの解釈を、正しく矯正するテーマでお話していきますね。

成功体験ではなく「体験」が自己肯定感を育てる

そもそもこういった間違いをしてしまう方の多くが、

「自己肯定感というのは、成功体験を積み重ねることで高まっていく」

という誤解をされています。

なるほどこのように理解していたとすれば、失敗という結果に直面した時に、

「あぁ、今回は成功できなかったな・・・」

「失敗したから、自信なくなっちゃったな・・・」

という風に考えてしまっても不思議はありません。

しかし・・・

自己肯定感を高める方法というのは、成功体験を積み重ねること「ではない」のです。

失敗したとしても、自己肯定感というのは高まるものなのですよ。

それは何故か・・?

その答えは、結果ではなく過程にあります。

何かを決断するとき。

もしくは、何かにチャレンジするとき。

何かしらの結果の前段階では、そういった「行動」がありますよね。

その行動をとるために、過去のあなたはどうしたでしょうか?

来たるべき局面を、より良いものにするために・・・

全力を尽くしたはずです。

蓋を開けてみれば、終わってしまって結果だけ見れば、なんてことないことだと思ったとしても、

それでも過去のあなたは、見えない未来をより良くしようと努力したはずですよね。

限られた情報と、与えられた条件の中から、自分の自由意志で、

何かを決断し、行動したはずです。

自分を信じて、自分の意志に従って行動したのですから、それは自分に対する最大限の尊重です。

あなたは自分の未来を、きちんと自分を信頼して委ねた。

その過程にこそ、大きな意味があると考えて下さい。

こと自己肯定感というものは、自分の意志を尊重できるかどうか・・?

自分を一番、大切にできるかどうかの指標です。

結果が成功か失敗か、そのことは実はそれほど大した問題ではなく、そのことによって、自分を不必要に責める必要はありません。

それよりもぜひ、過去の自分を褒める、というプロセスを踏んでみて下さい。

かりそめの自己肯定感が呼び寄せるもの

仮に、自己肯定感が、成功の蓄積の上に成り立つものだと考えてしまうと、恐ろしいことが起こります。

まず、長い長い人生において、成功「だけ」しかしないということなど、あり得ません。

成功のみに裏付けられた自己肯定感というのは、1度や2度の失敗によって、いともたやすく揺らぎ、下手をすると崩壊してしまう危険性をはらんでいます。

あるいは、自分よりも多くの成功体験を積み上げている人に対し、嫉妬や、自信の喪失などの負の感情を抱いてしまうことにもなりかねません。

人生はパワーゲームではありません。

より広い視点を持って、さまざまな角度から検証していく価値のあるものです。

そして何より怖いのが、失敗を認められなくなること。

これが特に問題です。

成功のみに目を向け続けたいがために、失敗から目をそらしてしまえば、そこにあった成長の芽は摘まれ、永遠に芽吹くことはないでしょう。

傲慢や自己愛(これは自信や自己肯定感とは似て非なる感情です)などとなり、人を遠ざけます。

また失敗を恐れるあまりに、ハードルを飛ぼうとしなくなります。

これでは、自己肯定感と呼ぶにはあまりに不健康であると思いませんか?

ひとつの質問で自己肯定感の質がわかる

あなたが健全な自己肯定感を持てているかどうか、ひとつの質問でかんたんに判別できます。

「あなたは価値のある人間だと思いますか?」

と聞かれた時に・・・「自称」自己肯定感の高い方は、すぐにYESと答えます。

しかし、それを受けての次の質問・・・

「それは何故でしょうか?」

に対しては、すぐに「〇〇の仕事をしているから」「〇〇の資格を持っているから」「〇〇に所属しているから」

と答えてしまわれます。

この「危うさ」が、お分かりでしょうか?

これらの「条件付き」の価値というものは、それ一つ無くなった瞬間に、いとも簡単に消失してしまうのです。

アイデンティティをこういったものに依存させるのは、あまりお勧めしません。

ですので、自分に価値がある理由については「なんとなく」「なんだか分からないけど」といった答えのほうが、健全な自己肯定感を育めている可能性が高いのです。

あまりにも何も考えなしで、というのも、それはそれで問題がありますが・・・笑

ひと目見ただけでわかるような、健康的な自信を発散されている方は、自分の成功や失敗だけではなく、行動や過程などをしっかりと直視できている方であり・・・

一言で言えば、

「自分の心に正直に生きている」

のです。

逆に言えば、あなたが自分の心に正直に生きたいのであれば、

自分の行動を、結果いかんに関わらず認めてあげること

が大切です。

今この瞬間に至るまでに、数え切れない選択と決断、行動をしてきたあなた自身を認めてあげて下さい。

そうすることで、また一つあなたは、胸を張りたくなるような気持ちになるはずですよ。

是非、振り返ってみてくださいね!