「こんなにしてやってるのに」という気持ちが現れたときに思い出したいこと

10/10/2019

こんにちは、tikoです。

今回はバッドコミュニケーションを改善する方法についてお話していきます。

私もついつい、抑えがたく考えてしまうことがあるのですが、

あなたは誰かに対して「こんなにしてやってるのに」という気持ちになり、怒りや悲しみに支配されてしまったことはないでしょうか。

パートナーに対して。子供に対して。親に対して。

部下に対して。上司に対して。友人に対して。

ここに挙げた相手は、すべて過去のわたしがそう思ってしまっていた相手の人たちであり、

そうすることで、相手だけでなく自分まで苦しませてしまったことが何度もあります。

特に産後うつを抱えた妻との仲は客観的に見て相当酷いものでしたから、ほぼ毎日こんな思いに支配されながら、うまくいかない日々を這いずるようにして過ごしていました。

今だから言えますが、当時は本当に追い詰められていて、日記などを見返してみてもマトモな精神状態ではないです。笑

よく生還できたものだなぁと自分でも思いますが、曲がりなりにも長い時間をかけて、潰れずに今の良好な関係に戻ってこられたのは、

「こんなにしてやってるのに」

という気持ちの処理の仕方が、正しかったからです。

もしかするとあなたも今まさに、そんな気持ちを抱えてこの記事にいらしたのかも知れませんね。

少しでもあなたの気持ちが軽くなるように、そしてこの先の未来ができるだけ早く良いものになるように、その気持を丁寧に解きほぐしていきましょう。

「こんなにしてやってるのに」は見返りを求めている状態

まず、身に覚えがあるかも知れませんが、「こんなにしてやってるのに」という気持ちは、

何かしらの見返りを期待している状態

以外で、抱くことはあり得ません。

承認、賛辞、共感、好意、謝罪・・・

例外なく相手に、対価としての見返りを求めています。

当然ですよね。

だって、そう感じている時点で、あなたは既に苦労して、その相手に施しをしたわけですから。

時間をかけて?

お金をかけて?

体力を使って?・・・

もしかすると、とっくに限界なんてわからなくなっていて、酸欠状態の金魚のように、半分溺れながらの行為だったかも知れない。

そりゃあ期待もしたくなるってもんです。

わたしはその気持ちは十分、理解できるつもりです。

でもですね・・・

そういう気持ちってなんでか、特別に、相手に伝わりやすいんです。

逆の立場で考えてみましょうか。

「私はこんなことをしてあげたんだから、君はこれくらいしてくれて当然だよね?」

という態度の人に対して、なかなか純粋に感謝の念を持つことって難しくありませんか?

もちろん、こんな言葉を口にする人なんて論外だと思いますが、そう思っているだけでも、ちょっとした表情やジェスチャー、言外にそういう感情は表れてしまう。

透けて見える。

ちょっと嫌らしい言い方をすれば、「臭って」くる。笑

これだけでも、期待した通りのものが返ってこない理由は十分、理解できると思いますが、そうはいってもこの気持ちはそう簡単に封殺できるものではありません。

無理して抑え込もうとすると、心に強いストレスがかかります。

それを回避する「圧抜き」の役割をする考え方は、もうひとつ先の段階にあります。

あなたは何かが足りていない状態である

相手に悪い意味で期待しているこの状態は、相手から何かを奪い取ろうとしているのと同じ状態です。

つまり、別の言い方をすれば、

あなたは今、なにかが足りていない状態である

ということです。

欠けているからこそ、補おうとしている。

そしてそれを、相手に求めているというわけです。

でも、往々にしてそれは埋まらないことが多く、結局は自分自身で怒りや悲しみといった感情を作り出し、不本意ながらそういった負の感情で自己補完することになります。

わたしの当時の日記を見返してみると、まぁ恨みがましいこと・・笑

紙やデータに文字をアウトプットすることで、感情が爆発する前にガス抜きするのも一つの方法ですが、あくまで一時的な手段に過ぎません。

大局的により早く健全化するには、

・そもそも足りない状態をつくらない

・足りなくなったら自分で補完する

という解決方法を実践することです。

そもそも足りない状態をつくらない

足りていないものなど何もない、という状態をつくれば、相手に過度な期待をすることもありませんし、欠乏感に苛まれることもありません。

この状態を、自分の中でうまくつくっていけるかどうか、が決め手なのです。

そのためには、「足りない」という考えをそもそも持たないこと。

自分は報われるべき「かわいそうな存在」であるという考えをやめましょう。

そうすると、人間関係は鏡なので、奪い合う関係から与え合う関係へと、必ず関係は改善していきます。

求めることをやめることで、不思議なことに与えられるようになっていくのです。

足りなくなったら自分で補完する

足りなくなるというのは、おおざっぱにいえば生命力が足りなくなっている状態と言えます。

例えば一日中仕事でクタクタになっている時と、ぐっすり寝てスッキリ目覚めた後では、精神の健全さもまるで違いますよね。

肉体も精神も、生命力という全体ゲージの中のパラメータであり、どちらかが少なくなると余裕はなくなってきます。

結果、「足りない」という思考に囚われやすくなる。

なので、肉体的・精神的疲労をまずは溜め込まない、というマネジメントが大切です。

その上で、足りなくなったら自己補完というのは、上に書いたように負の感情ではなく、

自己承認・自己満足などの「正の感情」

これらで補完するということです。

これらを重視し、自浄作用を高めるツールとしてうまく使えるかはその人の意識次第。

あなたにとって使うことでプラスになるものなら、物理的な報酬などもフル活用すべきです。

そして、この流れの質をどんどん高めていきましょう。

根気強く続けることで・・

最後のお話として、上で書いた方法を100%うまく実践できたとしても、残念ながら

必ずしも、事態が即刻改善するわけではない

ことを覚えておいて下さい。

しかし、もうひとつ覚えておいてほしいのが、

地道に続けることで必ず、光明が見えてくる

ということです。

それはもう、絶対不変の真理と言い切ってしまえるくらい、必ずです。

わたしは3年掛けて、段々と状況を改善しましたが、意識一つでもうすこし早くに今の状況まで到達することもできたと思っています。

でも、過去の私のような方を見ると、やっぱりどうしても掛けてあげたいのは、

「あなたは十分頑張っているのだから、無理をし過ぎてしまわないようにして下さいね。」

という言葉ですね。

そんな方こそ、わたしはいつも応援したいと思ってしまいます。

以上、たまにはビジネスだけではないお話でした。