正負の法則によって不幸になることが心配な方へ

こんにちは、tikoです。
今回は正負の法則についてお話していければと思います。
正負の法則というのは、美輪明宏さんの提唱している法則で、
「この世界において起こるあらゆる出来事は、正と負、両方のバランスを取る力がつねにはたらく」
というものです。
この考え方は非常に遠大で、これを深く理解することである種の「悟り」に近づけるのだとわたしは思っていて、とても好きな考え方の一つです。
美輪さんは実に40年間以上も、膨大な数の悩みに寄り添い続けてきた偉大な先輩ですし、ここでわたしがその考え方に異を唱えたりするつもりはまったくありません。
今、つらいことがあったとしても、正負の法則があるからこそ、また前を向いて進んで行ける。
そんな素敵で前向きなものだと捉えています。
が、その一方で・・・
残念ながら、この考え方を曲解して、自分を不幸な方向に導いてしまう方もおられます。
例えば。
「正負の法則があるから、世界の幸福の総量は常に一定で、私の不幸とあの人の幸せは釣り合っているんだ」
「正負の法則に従えば、今のこの幸せは後でツケを払わなければならない。今の幸せが、いつなくなるのかと考えると怖くてたまらない」
・・・といったふうに。
今回はそんな方に向けて、その誤った認識を正していただこうと思い、記事を書くことにしました。
世界の幸福の総量は一定か?
まずひとつ目。
「正負の法則があるから、世界の幸福の総量は常に一定で、私の不幸とあの人の幸せは釣り合っているんだ」
これは現在の資本主義社会の中で、多くの方がその錯覚に陥りやすい誤解です。
お金という概念を持ち込むことで、富める人と貧する人という、差が生まれました。
これはわかりやすい二極化構造で、たしかに貧しい人から見ると、お金持ちの人はとても幸せそうに見えます。
だから、自分の不幸せと、誰かの幸せをつなげて考えてしまう。
ゼロサム・ゲームのように、誰かが得をして、誰かがヘタをつかむ世界。
そう思い込みたくなる気持ちはわかります。
しかし、それはあなた自身を不幸になる方向に追い込む考え方です。
そう思うのは自分と他人を天秤にかけて、
「どこがどう違っているのか??」
と考えた結果、わかりやすく目につくものに目が行ってしまっているからです。
お金の有無なんかは、わかりやすく数値で目に見えるものですから、真っ先に目が行きがちです。
そういうものばかりを比べて、自分にないもの、失ったものばかりを数えるのはやめましょう。
目を向けるべきなのは、自分が得たもの、持っているもの、今ここにあるものの存在です。
なぜかこれらが、不思議なほど目に止まりにくいのが、わたしたち人間の性というものなのですが・・・笑
わたしはお金の存在を軽視してはいませんし、心の豊かさと同じくらい、物質的な豊かさを得るために必要で大切なものであるという立場をとっています。
しかし、ここでお伝えしたいことは、
「自分の不幸を際立たせ、噛みしめるような考え方をしてしまってはいませんか」
ということです。
そんなふうに思わなきゃやってられない、という気持ちもあることでしょう。
しかし、まず優先すべきはあなたと、あなたの近くにいる人であるはずです。
あなたともう一人、この二人がいれば幸福の総量はいとも簡単に増やすことができるんです。
その人のために、何かをしてあげたとしましょう。
そして、その人から笑顔で「ありがとう」と言ってもらえたとします。
どうでしょうか?
あなたもその人も、ふたりとも少しだけ幸せになりましたよね。
このときに、誰かが不幸になっているでしょうか??
今の幸せを失うことが怖い?
2つ目です。
「正負の法則に従えば、今のこの幸せは後でツケを払わなければならない。今の幸せが、いつなくなるのかと考えると怖くてたまらない」
今現在、幸せを感じておられるということは申し分ないのですが、それがどこかで失われてしまうのかもと怯えるのは、とても心配なことですよね。
でもそうはなりません。
人は、今の幸せな状態から、もっともっと幸せになってゆけるのです。
本当ですよ。
むしろ幸せがなくなることを恐れることで、無意識にその影を心が探し出すモードに入ってしまうのです。
これは逆に、幸せな誰かのことを想像してみるとわかりやすいかも知れません。
フィクションなどではそれがことさらに強調されて描かれることが多いのですが、見るからに幸せそうな人に忍び寄る、明らかに怪しげな影・・・
もしくは、その幸せな状態にあって、どこかに違和感を感じている主人公の心情・・・
物語は谷底がないと見る方は退屈してしまいますから、そういった場面転換がわかりやすく描かれます。
急に立ち込める暗雲、不安気なBGMなど。
こういったものをわたしたちの心は、無意識のうちに「期待」・・・してしまうのかも知れませんね。
それは何故かと言えば、それを恐れる気持ちが強いあまりに、無意識にそれに該当する出来事を探してしまっているから。
なら、逆に言えば、その状態をやめることさえできれば、連続して幸せな出来事が降りかかるのです。
言い換えると、「自分はもっともっと幸せになってもいいんだ」と思うこと。
それだけで不思議なくらい、人生がいい方向にしか進まなくなります。
この考え方を知った方はときどき、ものすごく衝撃を受けるのですが、それも無理もないかも知れませんね。
これだけ「人生山あり谷あり」という考え方が、普通の世の中ですから。
過去のわたしもそうでしたが、そんなこと、まったく疑いすらしないのです。
でも、この記事を読んだあなたは、これからぜひ、その考え方をアップデートしていかれて下さいね。
以上、正負の法則の認識の正し方についてお話しました。
あなたの人生にとって、マイナスにしかならない考え方は今、ここで捨てて下さい。
そうすることで、まずあなたが、そしてあなたの周りの人が、より幸せに近づきやすくなります。
ぜひ広めて、よりよい未来に向かっていきましょうね。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません