ニッチでもいい。何か一つを極めることがこれからを生きていく戦略だ

こんにちは、tikoです。
今回は、どんなことでも良いので「誰にも負けないことを一つ作る」ということの大切さについて書いていきます。
もしあなたがパフォーマーやアーティストであれば、こういったことはこれまでに一度は考えたことがあるでしょう。
オリジナリティとは何か、にも通じるような命題です。
もしくはアスリート。競技を行う人種であれば、「差別化」は自己のアイデンティティをどこに根付かせるかという行いであることが体感的にわかっているかと思います。
そして大切なことですが、これは何でもいいんです。
本当に何でも、良いんです。
大事なことなので2回書きました。
きわめてニッチ(すき間産業的)に思えるようなことでも、これは誰にも負けない自分の強みであると信じられるかどうかで、それがあなたの個性となって光るかどうかが決まってきます。
どういうことなのか、詳しくお話していきますね。
国内屈指のパフォーマーからの言葉
私は過去に、ある先輩にジャグリングの技を教わっていました。
彼はアスリートのようにストイックな精神を持っていて、一日に10時間以上練習することを日課にしていました。
頭のてっぺんから足の指先まで徹底してこだわりぬいた美しい動作と、豊富な練習量に基づいたオリジナルの哲学。
端正な顔立ちも相まって、国内でも屈指の凄腕パフォーマーとして今でも活躍しています。
その先輩から教わったことで、今でも心に残っている言葉がいくつかあるのですが、
今回はその先輩が自信をもつきっかけになったエピソードをシェアしたいと思います。
昔まだまだ先輩が無名だった頃、技にも魅せ方にも自信が持てなくて、
全然人前でパフォーマンスもする気になれず、ひたすらに練習だけをしていたそうです。
そして、その様子を見たプロの方が言ったそうです。
「君、ほかは全然ダメだけど、その腕を通す技だけはきれいだね」と。
それからというもの、先輩はその技を一振りの刀のように磨き上げ、その腕を通す技を自分の「持ち技」としてしまいました。
派生技を考案し、スピードの緩急やキレ、バリエーションも身につけ、もともと綺麗だったフォームを更に唯一無二の高みへ。
結果、自他ともに認める「腕を通す技であれば日本で一番」になったのです。
プロの方は冗談半分で言ったのかも知れません。が、先輩はその一言がきっかけとなり、自分の得意分野をその技を尖端にして、グイグイと一点突破していったのです。
そこには自信の拠り所となるものがあって、だからこそそれを進んで人に見せたいと思えるようになったし、それが他の分野でのお手本になったと。
自信を持つきっかけは、自分が無意識に持っているただの一点を尖らせていくことなのだと、私に教えてくれました。
ニッチ=個を磨いていく
なにも得意分野がないと思っていても、ひょんな一言からそれが見つかり、そしてそれが自分の唯一無二の武器になったりするものです。
そして、何が他人にとって、もしくは一般的に価値のあるものなのか、持っている身としては往々にして気づけない場合が多いです。
ですから、今の時点で自分が少しでも信頼をおくポイントが有るなら、迷わずにそれを磨いていく。
自身が持てるということは、それだけで貴重なのですから。
そしてそれを、できれば一人でも多くの人に見てもらうことが大切です。
他の人に見てもらい認めてもらうことで、自信はさらに正しく強化されていきます。
そこから得意分野を広げていって、さらに自分の尖っている部分を強く大きくしていく。
運動でも勉強でも人生でも、全てのことにおいて通用する物事の本質です。
ニッチであることが埋没しない世の中
さらに今のネット社会は、どれだけパーソナルでマイナーなものであったとしてもそれが「埋没しない」世の中です。
個人レベルがどれだけ「これは自分だけでしょう!」と高をくくっても、もはやそういう固有のものを探すほうが難しい所まで来ている。
1000万人に一人の奇病であっても、症状さえ検索窓に入力すれば即座に症例が参照できます。
それだけニッチなものが埋没しない世の中になってきているということです。
マイナーなものがメジャーなものに押し流されない、つまりマイノリティの意見が相対的に大きくなっている世の中であるとも言えます。
ネットの未発達であった時代では、自分と同じ問題を隣村の誰かが抱えていることに気づけずに、未解決のまま泣き寝入りして諦めてしまうようなことが普通にあったのです。
しかし、今の時代はこの両者を瞬時につなげるネットという環境が整っています。
膨大な知識を蓄えなくても、足を棒にして長い距離を歩き回らなくても、またたく間に先人の足跡に到達できます。
そして、そこから前に進めた分だけ、あなたの後から来る人の助けになるのです。
自信を持って、あなただけのニッチを極めていきましょうね。
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