顔の見えない悪意とどのように接すれば良いのか?

こんにちは、tikoです。
今回は「顔の見えない悪意とどう接していけば良いのか?」というテーマでお話をしていきます。
今や、誰もがネットを通し、顔出し無し、匿名で自由に発言ができる時代です。
「顔の見えない悪意」と表現したのは、例えばこのネット社会において、匿名の誰か、もしくは顔を見せない誰かから、何かしらの悪意を向けられたとき、のことを想定してのものです。
ネットを「利用した」悪意の振りまき方
面と向かって何かをされるのも堪えますが、相手が一体誰かよくわからないような人物から何かをされるのも、また違った種類のストレスがあるもので、その得体の知れなさや恐怖感は、時に前者を上回ります。
思うに、ひとつは匿名での発言は防御の必要性がないために、それが感情のこもった口撃であれば、対面で何かを言われるよりも直感的に、それが本音だと受け取られやすいから、いとも簡単に傷付けられたり、逆に相手を攻撃したくなってしまうんじゃないかと。
そんな感じで、ノーガードで言葉の殴り合いをしている光景は、あなたもこれまでに一度は目にしたことはあるのではないでしょうか。
たちが悪いのは、そんな「攻撃手段としての匿名の優位性」を、最大限に活用して悪意を向けてくる輩がいることです。
これはあたかも、主犯格ではないのに、心無い誹謗中傷を対象の目につくように書いたり、本人のいないところでこそこそと、罠をしかけるかのように人を貶める行動をとるような、集団でのいじめに参加する際の現象のようです。
これも、攻撃される対象にとっては「顔の見えない悪意」ですね。
もし実際にこういったことをされた経験があればよく分かるかと思いますが、顔の見えない悪意は、直接恫喝したり暴力を受けるのとは全く違う種類の、しかしそれに勝るとも劣らない恐怖感を対象に与えます。
相手が未知のヴェールに身を隠したままですから、人間心理上、恐怖感も増大しやすいです。
実に陰湿、かつ卑怯極まりない。
そんなことをされることを願って、今日までのネット技術の発展が成されてきたわけでは断じてありません。
恐怖<怒り
「ジョジョの奇妙な冒険」第4部の広瀬康一くんが、いまだ顔の見えない殺人鬼を追跡中、逆に犯人からの襲撃を受けてしまうシーンがあります。
同行していた頼れる先輩も倒され、康一くんの運命は一気に死に向かいます。
顔の見えない殺意が彼に手をかけた、その時。
彼の胸中には、こんな思いが渦巻いていました。
なぜ殺人鬼のためにぼくがビクビク後悔して、『お願い神様助けて』って感じに逃げ回らなくちゃあならないんだ?
逆なんじゃあないか?
どうして・・・
ここから無事で帰れるのなら『下痢腹かかえて公衆トイレ探している方がズッと幸せ』って願わなくっちゃあならないんだ・・・?
ちがうんじゃあないか?
引用元:ジョジョの奇妙な冒険第4部『シアーハートアタック その⑤』
彼には逆に「怒り」が沸き起こったのです。
おびえて逃げ回るのは貴様の方だ、と・・
もしもあなたが顔の見えない悪意と戦っているのなら、怒りを滾らせこそすれ、絶望したり思い悩んだりすることは全く必要のないことです。
あなたが自分の魂に胸を張れるのであれば、後ろめたいことなど何も無いのであれば、毅然としているべきです。
また、ターミネーターⅡのアーノルド・シュワルツェネッガー演じるT-800は、自由自在に顔を変化させる追跡者に震えるジョン・コナーに対して、あえて正面から首を捕まえて持ち上げる行動に出ます。
自分の命を守るべきボディー・ガードの暴挙に、ジョン・コナーは声を荒げて問い質します。
T-800はひとこと、こう言います。
怒りは絶望に勝る。
こういうタフな展開が私はとても好きなので、2つ引用をさせて頂きましたが、
顔の見えない悪意になど、あなたが怯える必要は全くありません。
ただ、ここでよく自分自身に自問したいことがあります。
匿名で発言する時こそポリシーを
私もこのような活動をしているからこそ、誰かに「顔の見えない悪意」を向けてしまっていないか、そして誰かを恐怖に陥れてしまっていないか、ということは常に自問自答を繰り返しています。
情報発信を行っていく上では、自分の主張を通すために、他の別の主張のことをなんらかの形で「否定」しなければなりません。
それは仕方のないことです。
「赤と青のどっちが好きか?」という命題に「赤が好き」と答えれば、赤よりも青が好きな人のことは優先度を下げることに他なりません。
その行いの中で・・・自分が「顔の見えない悪意」の発信者になってしまっていないか?
それを常に考えなくてはなりません。
そして、悪意を向けられてしまうことのないように、また悪意を向けられたとしても毅然としているためには、自分がつねに一貫した考え方を持ち、嘘をつかないということを徹底していく必要があります。
書いてて、何を当たり前のことを書いてるんだろう、という気にすら、なってきてしまいましたが・・・
これがもし徹底されていなければ、自分の心の拠り所となるだいじな部分が、もろくも崩れ去りますので「顔の見えない悪意」に対しても、抵抗力を失ってしまいます。
なにより、あなたが移動しようとしている先の世界は、そんなことは「前提」過ぎて、問題にすらならないはず。
つねに気高く、理想を体現していきましょう。
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