アイデアの創出のために「退屈」をうまく逆手にとる方法。

こんにちは、tikoです。
この記事では、アイデアと出会いやすくなる方法について「その2」についてお話していきます。
ひとつめの記事はこちらから御覧くださいね。
無意識の水面下を回遊するアイデア達に、好かれる体質になるために
さて、最近おもしろい研究成果を耳にしました。それは、
「退屈」こそ、アイデアを生み出すのに必要不可欠である
というものです。人にとって一見退屈というのは、あまりメリットのないもののように捉えられてしまいがちですが、実はアイデアを出したり、クリエイティブな活動をするために重要なリソースであるというのです。
私はこれを最初聞いた時衝撃でしたが、よくよく考えてみると意外としっくり来る。
最後の方に、「アイデアと出会う方法」として、私なりに超具体的な方法論にまで落とし込んでみましたので、興味がある方は、ぜひ最後まで読んで、考えてみて下さいね。
退屈なタスクとクリエイティブなタスク
その研究では、2つのグループそれぞれに単調で退屈なタスクと、それよりも複雑で面白いタスクをやってもらった後で、アイデアを生み出すタスクをやってもらうと、後者のグループの方がいい結果を出す、という発表がされています。
つまり退屈を感じた後では、人間の脳はよりアイデアを生み出しやすい状態になる可能性がある、ということです。
私は結構心当たりがあるなぁ、と感じたのですが、例えば学生の頃、日雇いアルバイトの単調作業をこなした後なんかって、無性にカラオケとかに行きたくなったりしたんですよね。
或いは、数学で細々した問題集を解き終わった後、次のコマの美術の時間で、思いもよらないほど筆がノリにノッてしまった、といった体験をしたこともあります。
これって、学校や仕事が終わった後に遊びに行くと、最初から休日でずっと遊んだときよりも楽しくて、あとで記憶に残ったりするのにも通じるように思います。
退屈からの解放の際に、人はより高いクリエイティビティを発揮しうる、というわけですね。
アイデアを生み出しやすい「中」との関連性
以前、アイデアを生み出しやすい場所として3+2の「中」の紹介をしたことがあります。
散歩中、入浴中、乗車中、そして夢の中と無我夢中の5つの「中」ですね。最後の2つは「夢中」で、ひと括りにしても良いかも知れませんが・・
共通点は、「脳が外部からの情報をシャットアウトして、集中していない時」です。
前回はこれら5つの状況と無意識との関連についてお話をしましたが、これらはすべて、脳が退屈を感じているときであると見なすこともできます。
いつもの道、いつもの手順の行動、いつもの刺激。このある意味「退屈である」状態が、クリエイティブなアイデアを生み出すのに役立つというのは、なんだか逆説的で興味深いです。
また、ここにひとつ条件をつけ加えるなら、「感覚優位となっている時」です。散歩中と乗車中は視覚情報を大量に受けているし、入浴中は全身の肌感覚を、夢の中では目を閉じて視覚を遮断するぶん、聴覚や触覚、体の位置感覚が優位になっている状態です。
まとめると、よりアイデアと出会いやすくなる、超具体的なメソッドは以下のようになります・・
・集中を要しない単調作業(五感のどれかを使うものが良い)をしばらく行う。
その際、快感などの刺激はなるべく少ない方が、より自己補完的に刺激的なアイデアを自分の中から生み出しやすくなるというわけです。洗濯や掃除などの家事なんて、おあつらえ向きです。
人間の脳は、退屈を感じた時に、それを克服するために自分で面白いことを作り出すことができるんですね。
そのときに外部からの快感のように、それらしい刺激を与えすぎてしまうと、そこでアイデアを出そうとすることをやめてしまう、と。笑
こういった生物の仕掛けや本能的な部分って、よく見ると意外に合理的でありチャーミングであり、まるで子供みたいだなって思いますよね。
そこをうまくドライブしていくのはやはり、思考と工夫です。あなたの経験と照らし合わせて、また別のあなたなりの具体的な方法論として確立してみて下さい。
楽しげなものができたら、ぜひ私にも教えて下さいね。
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