無意識の水面下を回遊するアイデア達に、好かれる体質になるために

こんにちは、tikoです。
この記事では、アイデアと出会いやすくなるための日々の習慣についてお話していきます。
アイデアって、生み出そうとしてもなかなか生み出せなかった経験って無いでしょうか?
たしかに「アイデアを・・」に続く”思いつく”、”閃く”、”浮かぶ”という言葉って、どれも外部的な要因を含んだ響きで、自分の力ではどうしようもないことのように思われてしまうこともあります。
でもそれは誤りで、自分とのちょっとした付き合い方の違いで、働きかけひとつで、桁違いにアイデアと出会いやすくなるのです。
それは無意識への働きかけ方で、この記事では無意識とアイデアの関係性、そしてアイデアに出会いやすくする方法論についても言及していますので、是非、一度読んでちょっと考えてみて下さい。
外部メモリへの保存を通して無意識をゆり起こす
意識できていない水面下の領域(私はこの無意識領域を、奥行きの見えない水面下のようにイメージしています)では、日々莫大な非言語の情報が泳いでいて、それらの相互関係によって偶発的に形をとったものが、たまに水面近くまで浮かび上がっては消えていくのです。
その規模はさまざまで、飛び魚のように小さく速いものであったり、鯨のように巨大でダイナミックな、激震をもたらす大きさであったりするわけです。
これら全てがアイデアと呼べるもので、あなたの感覚を総動員して人生レベルで仕入れた情報が、あなたの中で有機的な繋がりを持った結果として、あなたのオリジナルなアイデア・情報発信となりえるのです。
しかし、彼らとの出会いは瞬間的なものであることが多く、時間が経つといなくなってしまうことがほとんどです。
ならば、それらをいかにキャプチャーする(すくい取る)のか。
たとえそれが小魚のように小さくても、大量に集めればそれだけ大きな漁獲量になりますし、養殖すれば相互に関係を持ってその厚みを増したり、質を高められたりもします。
そのために大切なのは、記録です。
スマホのメモアプリ、ボイスメモ、evernote、紙面ベースではスケジュール帳の空きスペース、メモ帳やふせん・・何でも良いので、脳以外の外部メモリに保存しておくことをオススメします。
私も常日頃行っていることですが、キーワードやフレーズ、センテンス(一文)とかそういうレベルで構わないので、どこかしらにメモっておくのです。
イメージしやすいのは、twitterでのつぶやきみたいな感じでしょうか。
そして、それを時々見返して、もう一度考えてみたり、追記したり、まとめてみたりということを繰り返します。この時に、あの時はこう感じたからこうだけど、今はこのようにも感じる、など別の視点を加えられると、情報がより立体化しやすいです。
これを習慣化することで、あなたの中でアイデアを歓迎する体制が整えられていきます。自然、日々の行動も「アイデアを得るための活動」になっていきますし、より多くの感覚や視点が磨かれるようになってきます。
アンテナを張り、wi-fi受信ソフトを常駐させるイメージで、「さっきの出来事はこの間学んだことを説明するのに良いケースだな」とか「今の気持ちはどうして湧き起こったんだろう」とか、情報の受容と、言語化処理を並列でやっていけるようにすると良いです。
そうするとどうなるかと言うと、エンカウント率が徐々に底上げされた状態になっていくんですね。人は意識的に視点を持って見たもの以外は記憶に残りにくいので、何も考えないとただ漫然と、受信した情報を底落としするだけになってしまいます。
最初の頃は、取り逃がしたりうまく処理できなかったりで口惜しい思いもしますが、そう思うことこそが重要で、その気持は必ずあなたの能力を開花させていきますので、諦めずに続けていくことで、劇的にアイデアと仲良くなりやすい体質となっていきます。
出会いやすい場を意識し、自発的に働きかける
アイデアを生み出す方法論の一つに、「三中」というものがあります。これはアイデアは散歩中、入浴中、乗車中の3つの最中に生まれやすいとする考え方です。
たしかに、これらは私の経験的にもそうで、後ろの2つはメモを取るのが難しい場合が多くて、困ってしまうこともしばしばあります(これは半分冗談ですが、半分は切実な悩みです。人によっては、お風呂にメモ書き用のボードを置いている方もいます)。
さらに「夢の中」というのもひとつ、非常にアイデアフレンドリーな場所だと私は考えています。
「三中」との共通点として、感覚や無意識優位での場所であるということです。散歩はリラックスして視覚や聴覚を研ぎ澄ましていますし、入浴では全身の触覚をあますところなく使用しているし、乗車は視覚優位で、洪水のように普段よりも高速で景色が推移していく環境です。
夢の中では無意識と意識の境界がぼやけて曖昧になるなるので、まさに感覚・無意識優位の最たる状態です。無意識の海を自由に泳ぎ回り、普段は見られないような世界、出来事、出会いを体験することができます。
ちょっと脱線しますが、「無我夢中」というのもアイデアと出会いやすいと言われています。意味合いは逆ですが、大量の情報の流れを意識的に作り、無意識の水面を掻き立ててシャワーのように浴びるという点で、アプローチの手法は似ていますよね(言葉遊びのようで面白いので、ご紹介させて頂きました)。
ここにも上での習慣を適用して、どんどんアイデアをストックしていくと良いです。とても共感できるなぁと思った一節を以下に引用して、ご紹介しましょう。
夢って目覚めてからすぐに忘れてしまう性質のものです。
儚い夢とも言われる通りで、忘れないための工夫が必要です。
ですので、僕は夢で見た内容をメモ帳にメモするようにしています。
夢日記ほどではありませんが、
覚えている範囲で夢の断片をサラッとメモに残すようにしています。
何かアイディアが浮かんだ時にメモ帳にメモを取る人は多いようですが、
夢でのアイディアをメモに残す人は意外に少ないように感じています。
もしかしたら、
夢の中で浮かんだアイディアが大きな報酬に繋がるかもしれないので、
ぜひ今日から枕元にメモ帳を置いて実践してみてもいいかもしれませんね。
引用元:http://tabatayuki.net/mind/14686/「夢の中で出会ったアイディアの神様を現実化する方法」
これってまさにその通りで、自分の中で刹那的に浮かび上がってきた儚いものをうまくすくい取って、大切に育てようという視点です。
夢をメモするというプロセスは、明晰夢(自分で意識的にコントロールできる夢)を見るために、つまり無意識を制御しようとする試みの中でも、ノウハウとして存在するくらい有効なものです。
ぜひこういった訓練を活用して、無意識と仲良くなり、あなたの中に眠るアイデアを、あなただけの言葉でいきいきと表現できるようになっていきましょう。
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