褒めることで過度に謙遜をする人があまりにも多すぎる

こんにちは、tikoです。
子どもの幼稚園への送り迎えの時や、行事の委員会の時などに、他のお父さんお母さんとお話をすることがあります。
多くは子どもの話題です。
ところが、こういったありふれた日常会話の中で、わたしはいつも違和感を感じてしまいます。
それは、
どんなに相手のいいところを褒めても、過度に謙遜をされてしまう
というときです。
これは非常に多くの方に対して感じることがあります。
子どものことを褒めても、相手の方のことを褒めても・・・
この記事を読んでいるあなたはどうでしょうか?
誰かから褒められた時に、その言葉をどう受け取っていますか?
この受け取り方によっては、あなたは自分のセルフイメージを大きく損なってしまっている可能性があるのです。
更に、もしあなたが子育て中であれば、ひいてはそれが子供にも大きく影響を与えることになる。
どういうことなのか、説明していきますね。
褒められたときの反応はセルフイメージの現れ
わたしが、誰かの子どもさんのことを褒めたとします。
すると、
「そんなことないですよ〜うちの子なんて全然ダメで、あの子に比べたら〜・・・」
という感じで、まともに取り合ってくれないことがほとんど。
どうしてこうなるのでしょうか?とても不思議です。
わたしがどんなに本心から、尊敬を込めてお話をしても、たいていは(特に、知り合って間もない方は)このように反応されます。
これまでの日本人の価値観から考えると、こう対応するのが大多数なのでしょうが・・・
自分や自分の子どもの美点を称えられて、素直に嬉しくならないのでしょうか?
わたしなら、自分で長所だと思っている点ならば、感想が一致して嬉しいですし、
思ってもいなかったところであれば、新しい見方を教えてくれて嬉しいです。
でも、どうも世間では、このように考えるのは少数派(思ったとしても外に出さない)のようですね。
確かにひと昔前までは、「清貧」「慎ましさ」などが、皆の中に共通の価値観としてあったことは確かでしょう。
つまりこれは、わたしたちの親世代の価値観が、そのままわたしたちの世代の中に息づいているのだと言えます。
親の価値観というのは、大部分が子どもにどうしても移行してしまいますからね。
さらに一歩、踏み込んで考えるなら・・・
これに加えて、ほんとうに多くの方が(わたしもそうでしたが)
親に、教師に、上司に、
あれをやってはダメ、これをやってはダメ・・・
という否定やダメ出しを、繰り返し繰り返し受けながら、生きてきています。
その結果、多くの方が、大人になり、親になってもなお、
「自分はたいしたことのない人間なんだ」
と無意識に思い込んでしまうようになります。
こうなると、褒め言葉を素直に受け取ることも難しくなってきます。
ただ世の中にはたまに、思ってもいないことを褒めて皮肉ることで、相手をおとしめようとする意地の悪い方もいますので
基本的にまともに受け取らないほうが、傷つかずにすむという防衛反応なのかも知れません。
わたしは人のいいところを見つけることが好きなので、そうやって見つけたことを伝えても、
簡単にスルーされてしまうのはとても寂しいことです。
時折ですが、それを真正面から受け取って、本心から「ありがとう」と言ってくださる方には、
こちらもとても嬉しくなりますし、その「時折」のためにこれからもこのスタンスは続けたいと思っています。
しかしながら、やっぱり現状ではまともに取り合ってもらえないことのほうが
びっくりするくらいに多いです。
ただ、こういった方は残念ながら、
「自分は全然大したことない」
「自分はだめな奴」
というセルフイメージを持つことで・・・
自分に向けられるさまざまな好意を、見落としてしまっている可能性が高いです。
セルフイメージの伝播
さらに悪いことには、「自分という人間はたいしたことがない」というセルフイメージのもと、
たとえ周りにそう言ってくる人間がいなくなっても、自分で自分を責めてしまう
という現象が起こってしまうことです。
誰かに自分を否定して貰わないと、安心ができないという状態です。
そして、これがそっくりそのまま、自分の周りの人に少しずつ移行してしまいます。
あなたが教師ならば生徒に、
上司ならば部下や同僚に、
親ならば・・・子どもに。
人間関係は鏡の関係ですので、こういったことが起こるのです。
例えば「うちの子なんて全然〜」なんて喋っているのを子ども本人が聞いたら、本人はそうなのかもと思うことでしょう。
大人だって衝撃を受けます。素直な心を持った、幼い子どもであればなおさらです。
あなた自身が褒められたことを過度に否定し、謙遜すれば・・・
その言葉を真っ先に聞くのはあなた自身です。
それはそのまま、あなたのセルフイメージを下げてしまうことになるのです。
まさに負のスパイラル。
ここから脱却するには、セルフイメージを高めていくしかありません。
低くなったセルフイメージを矯正していくことは、一朝一夕ではできませんが、人生を丸ごと好転させていくためには、時間とエネルギーを注ぐ価値は大いにあります。
だからまずは、褒め言葉を素直に受け取ってみること。
疑ってかからずに、好意を感じきること。
これを心の柔軟体操としてやってみて下さいね。
人は、自分のいいところを伸ばしてくれる・新しく発見してくれる人の近くにいることで必ず伸びていきます。
まずは自分をそんな存在にしていきましょうね。
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