「正直者がバカを見る」と日々感じているあなたに考え直して欲しいこと

29/08/2019

こんにちは、tikoです。

今回は「正直者がバカを見る・損をする」の言葉についてお話をしていきたいと思います。

いきなりですが、あなたは自分を正直だと思いますか?

もしこの質問に対しての回答がYESなら、上の言葉を目にしたあとでそのように回答しているということは、これまでの人生において、少なからず正直であることに対してあまりいい思いをして来られなかったのではないかと思います。

私もこれまでに、幾度となくそういった理不尽を感じてきました。

正直であること、誠実であること、真摯であること・・・

こういったことが、さまざまな思惑が跋扈する人間社会で、ストレートに評価されることは、私の少ない経験の中でもそれほど見ません。

まさに「正直者が馬鹿をみる」というのがデフォルト状態です。

しかし、この言葉を鵜呑みにして、相手にも自分にも嘘をつき続けることが、ほんとうにあなたやあなたの周りの人のためになるのか?

少し考えてみませんか。

正直なだけでは人は進化できない?

たとえば何かの仕事があなたの目の前にあって、

①それを指示されたとおり、正直にコツコツとこなしていくのか、

②何かこずるいことを考えて、指示されていない方法で短時間で終わらせるのか、

選択できるとしたら、あなたはどちらを選択するでしょうか?

結果だけを見れば、同じ時間で沢山の仕事量をこなせる②のほうがもてはやされるかも知れませんが、

これまでと違う手段をとることで、①で大切にされてきたなにかが壊れてしまうかも知れません。

このように、ときに善と悪は言葉遊びのようなもので、なにを境界線におくかでかんたんにその立場がひっくり返ります。

②を実行しようとするのは、ここでは「悪くて」「不真面目」な考え方かも知れませんが、効率だけを考えれば、①よりも「善い」方法となるのです。

「魔人探偵脳噛ネウロ」の桂木ヤコの言を借りれば、知性と悪意と向上心が、人を進化させる源になるのだとか。

詐欺にあわないためには、詐欺の手口やその際に働く心理をただしく知ることが一番で、その知識はあなたの周りの人やあなたの身を、せまりくる悪意から守ってくれます。

でも、その手口を熟知するうちにあなた自身が詐欺師になってはいけない。

悪い手口を理解するのは、それによって邪道に落ちないためであり、邪道に落ちた誰かを正道に引き戻すためであり、そして何より、あなた自身が適切に評価されない事態を防ぐためです。

そのために、あなたは正直者が報われない現実を嘆くよりも先に、よく知ること、考えること、そして適切にアピールすることを学んでいかなくてはならない。

正直者は馬鹿を見ることで、それを良しとするか、あるいは強い意志でそれを跳ね返すか、という「選択肢」が与えられている、と言う方もいます。

馬鹿を見ながらも、たとえ心が折れそうになっても、そこから何度でも立ち上がり悪に染まらない人が私は大好きです。

彼らは、自分の周りを住みよくしよう、整理しよう、正そうと考えて行動ができる人です。

私が強く力になりたい、お近づきになりたいと感じるのはいつだってこういった方たちです。

誰もが情報を発信する今、正直であることは前提

今の時代は1億総情報発信時代、とも呼ばれる通り、一人ひとりがネットを通じてなんらかの発信を行っています。

直接的にでも、人を通して間接的にでも、ネットという情報の海に自分の情報を流しているのです。

これはまさにクラウド(雲)のようなイメージかも知れませんね。

もっとも、ネットがなかった時代でも、この情報集合は「口コミ」や「評判」という名で、はるか太古の昔から存在している、人間が社会を形成する歴史とともにあるもののわけですが。

ただ、ネットの発達した現在では情報は常に追加・更新され、今までとは比べ物にならない正確さと量で、皆が共有するものになりました。

それを形作っているのは、私達がひとりひとり発信する情報なのです。

情報というと小難しく感じるかも知れませんので、私達の呼吸と呼びましょうか。

私達がひと呼吸すると、情報の雲からその空気を吸い込んで、吐き出した空気は雲の中に還っていきます。

それを毎呼吸ごとに、行っているイメージです。

それくらい、情報とは私達の暮らしとは切っても切れない関係の中にあるものなのです。

嘘=間違った情報を流すと、その言葉を信じた人がそれに踊らされてしまい、困ってしまいます。

それが意図的に流されたものであるなら、なおさらです。

そのため、嘘を吐く人の元に人は集まりません。

その人の吐く呼吸で自分が困ってしまうからです。

まあ当然ですよね。

仮に、結果的にいま、正直者が馬鹿をみる世の中だったとしても、嘘吐きになることがいいことのわけがありません。

基本的に相手の顔の見えないネットの世界では、心のブレーキがききにくくなるからこそ、いとも簡単に嘘がつけてしまいますし、心無い詐欺のような空気がいまだに横行しています。

しかし、それでも人が誰かに惹かれるのは、根っこの部分でその人が正直であると感じるからに他なりません。

「この人はウソをつく人だな」と感じている相手の情報を、私達は受け取りません。

だから、例えお互いの顔も見えないネット上であっても、正直でいること、誠実でいることは大前提で、何があっても外してはいけないところです。

これは文章術とかテクニックよりもはるかに当たり前なことですが、それができていない人はまだまだ多いです。

私はよく心の問題について触れますが、嘘をつくことは自分自身の心と違った行動をすることであり、魂に傷をつける行為です。

正直でいることは、心にとってもとても良い状態であり、あなたが最も力をのびのびと発揮できる状態です。

そしてそんな生き方は、同じ志をもった人を魅了し、あなたの周りに引き寄せます。

胸を張って、気高く、今までのとおりに正直なあなたで居続けましょう。