もう人と自分を比べることはやめにしたら?

06/09/2019

こんにちは、tikoです。

今回は、「誰かと自分を比べることの意味の乏しさ」についてお話をしていきたいと思います。

何故かいつも、気がつくと誰かと自分を比較してしまい、どんどん意欲がなくなっていったり、

卑屈になったり、傲慢になったりしてしまっている・・・

そして、それは自分にとって良くない気がするからなんとかしたいと、そんな感覚をお持ちのあなたに向けて、

そうしたものの見方をしてしまうとき、決定的に足りていない視点

についてご説明します。

他人と自分を比べることで得られるもの

わたしたちはとにかく、自分と誰かを比較してしまいがちです。

「自己とは他者の存在によってはじめて形成される」と、どこかの哲学者が言われたとおり、

わたしたちは他人の存在を通して自分という個を認識しています。

ですが、なぜゆえか・・例えば

「私は他の人と比べてどうも劣っているように感じる」だとか、

「あの子は僕よりも能力が低いから、結果を出せなくて当然だ」とか、

学校で、会社で、家庭で、とにかくいろんなところで誰かと自分を比べてしまい、そしてその感情に振り回されています。

しかし、思い返してみて欲しいのですが。

そうした考えのもと、ホンモノの自信に繋がったり、地に足をつけて前進する意欲に繋がることって、本当に稀じゃないですか?

そもそも自分と完全に同一の状況をもった他人など、どこを探したって存在するはずがないのですから、自分以外の存在と自分を比べて一喜一憂することは、なんというか分析として的外れです。

タコがイカを蔑んだり、羨ましがることがあるでしょうか?

・・・某漫画にはそんなキャラクターが登場しますが。笑

たしかに、心から尊敬する人のことを見て、あの人にあって自分に足りないものがこれだから、あの人のアドバイスを元に自分で工夫して実践して、少しでも近づこう、というようなケースであれば「良い」と思います。

っでも、「あいつはあんなに出来ないから、今の俺は何も問題ないんだ!」と考えて得られる自信や安心感なんて、

全くのまがい物

ですよ。

「あの人はこんなにできるのに、なぜ僕はこんなにできないんだ」という思いも、まだまだホンモノには程遠いです。

時に、劣等感や飢えが、その人を突き動かす強力なエネルギー源になっている場合もありますが、

そうしたエネルギーを燃焼させる時って、動力機関に汚れや損傷をきたしたり、不完全燃焼の有害ガスが出てしまったりしているものなんですよね。

では、真に前向きに、地に足をつけながら、自信をもって前に進むにはどうすれば良いのか?

もっとずっと「気高く」飢えるにはどうすればいいのか?

ということを考えていきましょう。

過去と現在を比較することで変化する思い

その解決方法とは、自分との比較対象を、他人ではなくて

「別の時間軸の自分」

に、置き換えることです。

例えば、今の自分と比べるのは過去の自分。

今のあの人と比べるのは、昔のあの人。といった具合に、です。

過去の自分ができていないことが、今の自分にできているならば、それはこの世のどんなことよりも信頼して言える、

「成長」そのものです。

それは0だったものが1になっている、喜ばしい出来事。

赤ちゃんを育てていると、物言わぬ赤ちゃんにどうしても不安になってしまうお母さんお父さんには、それはもう沢山お会いします。

うちの子はちゃんと成長しているのだろうか・・・

そして次には、もうおわかりかと思いますが、同じ月齢の別の子と比較し始めてしまうのです。

その比較結果に一喜一憂して、また別の比較対象を探し始めます。

心はいっこうに安定しませんし、ちっとも楽しくない。

赤ちゃんほど、個々の成長の様子が千差万別な対象もありません。

だからこそ面白いのです。

その子ができるようになるまでの過程は、その子「だけ」が魅せてくれるものだからです。

過去と比較することで、できないことすらも貴重に思えてくる。

だって、できるようになってしまったら、もう「できない姿」は一生見ることは出来ませんからね(できないことこそ記録を・・)。

自分に対しても同じです。

できるようになったことを純粋に喜べれば、それは自信への最高の栄養ですし、さらに良いこととして、

「自分というものがどんどん的確に把握できる」

という効果もあります。

自分の能力や市場価値を把握することは、個人でビジネスをやる上では非常に重要なスキルです。

他人に対しても同じです。

よく、苦労話を聞かされると「わしの頃はもっともっと辛かったんだぞ!」なーんて話をし始めてしまう方がおられますが、

そういう方に限って、あまり人生に満足感を得られていないんですよね。

他人の過去と現在のヒストリーに耳を傾け、心から共感できるのは、同一人物の過去と未来を比較する視点を持った方だけ。

つまり、自分のことを的確に把握していて、自信があり、前向きな方だけです。

あなたが誰かを導く立場であるならばなおのこと、この点にはじゅうぶん注意しましょう。

あなたがもっとも比べるべき対象は、他でもないあなた自身であり、それが地に足がついた本物の自信を磨くための、研磨剤なのです。

ついつい誰かと自分を比べそうになった時、思い出してください。

この思考サイクルを習慣化すれば、あなたはどんどん人を魅了する人間になっていくことでしょう。