リズム感を鍛えるために。文章にもノリやグルーヴは存在する!

こんにちは、tikoです。
今回は「文章のリズム」についてお話をしていきたいと思います。
といっても、難しい話にするつもりは全然なく、むしろ、書くことや読むことをより楽しめるようになるためのヒントになればいいなと思って、これを書いています。
コピーライティングのテクニックの用語などは全然出てきませんので、まさに楽しんで頂きながら読み進めていって下さると嬉しいです。
文章と音楽の共通点
これからお話していくのは、どちらかというと音楽についての話題なのですが、最初にぷかりと頭に浮かべておいて欲しい質問があります。
あなたは、文章に「ノリ」や「リズム」、「グルーヴ」って存在すると思いますか?
・・・・・・
結構、抽象的な質問でしたが、どうでしょうか。ぜひ、あなたの言葉で回答ができるようになって下さいね。
私の回答はYESで、文章にも音楽とまったく同じ様に、「ノリ」も「リズム」も、「グルーヴ」も存在すると考えています。
音楽を聴く時・・・私達は耳で、あるいは目からの視覚情報や、身体で受け止める音波の振動で、連続的な音の流れを聴いて、ストックしますよね。
感覚的に、瞬間的に。あ、この曲いいな、と思ったときには、自分の中である程度の音楽の連続性ができあがっています。
この連続的な音の流れは、人が文章を読んで頭の中で作り上げるものと、性質的にはなんら変わりがない。
もっと言ってしまえば、アカペラの歌だってそうなら、人の発した言葉だってみんなそうだし、そういうことなら会話やリーディングは、ジャムセッションでもあるわけです。
相手(話し手/書き手)と自分(聞き手/読み手)で、気持ちのいい情報のやり取りをして、楽しむということ。
ちなみに、子どもに絵本の読み聞かせをするときなどは、この両方の立場に立てるわけですから、その時々の自分の立場によって、いろんな視点を得ることができます。
つまり、音楽と文章の間には深い関連性があります。良い音楽を聞き終えた後と、良い文章を読み終えた後の感覚は、通じるものがあると思いませんか?
文章とあなたに宿る「リズム感」
文章を読んでいると、まるで音楽を聞いているときのように、その文章が持つ固有の「リズム感」というものが感じられるときがあります。
自分にとって心地よい感覚であったり、ちょっと慣れない感覚だったり。これって実は誰もが固有に持っている感覚で、難しい言葉でいうと固有周波数とでも呼ぶべきものです。
これが「リズム感」であって、ひとりひとり違います。なぜそんなものがあるかといったら、根源的には私達には一人一つの心臓があって、常に一定のリズムで鼓動を繰り返しているからです。
「心地よい」と感じる文章のリズムはひとりひとり違いますが、そもそもリズムが乱れてしまっている文章は、単に読みにくく感じます。リズムキープは文章でも、音楽においても基本で、情報を受け取る側にとって不快感を与えないためのものなのです。
音楽におけるリズム感と同じで、文章の基本的なリズム感は筋力的に鍛えていくことが可能です。
そしてここからが一番言いたいことなのですが、あなたの持って生まれた固有のリズム感は、よく理解するほどに味が出てくるものです。
機械のように正確なリズムを刻むことが一概に良いわけではなく、微妙に外すことは凄くその人らしさというか、味が出るポイントでもあるので、是非、大切にしていって貰いたい部分なんですね。
私は会社員生活の中で、繰り返し文章を添削されて自分の文章がどんどん無個性なものになっていくのを見て、なんとなくやりきれない気持ちを覚えた経験があります。
自分の中に存在する「リズム感」を意識して大切に育てていくことで、最初はわからなくとも徐々に高いレベルで文章に「リズム」を宿らせていくことができるようになるし、「ノリ」や「グルーヴ」を出していくことだって可能になるわけです。
今後、文章を読み書きする時に、より文章を楽しむための視点として、こういった音楽的な目線での観察をしてみるのをオススメします。
音楽は「音」を「楽しむ」もの。文学と書くと堅苦しいですが、文「楽」と書いてしまえば、より文章というものが身近に思える気がしませんか?
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません