コピーライティングとは人の心を操る技術ではありません。文章の持つチカラの本質は・・

15/04/2019

こんにちは、tikoです。

この記事では、コピーライティングを学び始めたあなたにこそ知っておいてもらいたい、コピーライティングの本当の意味、可能性についてお伝えしていきたいと思います。

ネットビジネスでは基礎中の基礎であるコピーライティング。

よく「コピーライティングを磨くことで人の心を意のままに操れる」といわれますが、こういう意見を見るたびに私は、すこし短絡的な言い方だな、と感じます。

一概に間違っているとも言い切れないのですが、刺激的な部分をあえて強調した言い方です。私もコピーライティングを学び始めた当初、こうした言い方に違和感を感じてしまい、思う通りに意欲が湧かないこともありました。

ここではそんな過去の私のような方に向けて、コピーライティングについて勇気を持てるように解説をしていきます。

文章は一律ではないからこそ、人は手書きに最も心を見る

コピーライティングというのはWeb上で文章を書くことですから、自然、Web上で再現されたデータの文章になりますね。それが人の目に触れた時に、どういう印象を与えるのか?

文章をWeb上で表示するには、プログラミングによって登録されたフォントが使用されます。

フォントというのは、明朝体とかゴシックなどの文字のフォーマットですね。フォントを変えることで、文章の最小単位である「文字」の形が変わり、文章全体から受ける印象もガラリと変化します。

つまり私達は、文章の言葉通りの意味以外にも、文章を読む時に同時に多くの情報を受け取っているということになります。

ではもっと解釈を拡大して「手書き」ではどうでしょうか。

手書きにはその人のクセがあらわれますし、同じ文字でもひとつひとつ違って体温をもっています。wordで打った文章、手書きの文章のどちらに暖かみがあるかと聞かれれば、多くの人は後者と答えるでしょう。

ちょっと横道にそれますが、私が就活生だった頃などは、履歴書は手書きで書かないと落ちる!などと言われていたくらいです。その実際のところはどうなのか知るべくもありませんが・・

でも今振り返ると、履歴書を手にとって見るのは人事課の担当職員、つまりどこまで行っても人であるわけですから、手書きによる心理的効果は間違いなくありますし、あながち間違ってはいない意見ですね。

ただ労力面では重くなることは確かなので、手書きか印刷かのどちらで履歴書を作るのかは、取る戦略によって効果の出方が違うでしょうね。それを考えることはマーケティング、誰かに指導することはコンサルティングになります。

話を戻すと、手書きから私達が受け取る情報量は、webでのコピーに比べて格段に大きく、このことからも人は文章の意味のみを純粋に追っているわけではないということがわかります。

裏を返せば、web上のコピーでもそれを表示するフォント、文字の大きさ、行間などの余白、色、背景色や周囲のデザインなどなどの付属情報によって、受け取る印象は変わってくるということです。

そして、そういった諸々の要素がすべて、読む人の印象に少しずつ影響を与えていきます。

これらのそれぞれの要素が持つ力の総和が、その文章が持つ力ということになります。

文章を読んでいるとき、その人の頭の中ではひとつの世界が展開されている

この「力」に対して、コピーライティングはいわば「技」の領域に寄ったものになります。

コピーライティングそのものが人の心を動かす力なのではなく、もともとの文章の力を最大限伝える、魅せていくことを可能にするものこそがコピーライティングなのです。

より興味を持ってもらう、高い臨場感を演出する、これからの素敵な出会いを予感・期待させ、盛り上げる・・・舞台演出と全く同じですが、もともとの脚本をより楽しんでもらうためには、こういった技の部分も必要不可欠です。

マーケティング同様、シビアなリアリズムの視点からビジネスを最大化するために、武器として採用していかなければならない技術です。

必ずしも良いものが売れるとは限らない時代だからこそ、魅せる技術を学ぶことは内面を豊かにすることと同じくらい、重要なのです。

人の心を動かすための文章の書き方は下の記事でも解説していますが、

人の心を震わせる文章とはどんな要素から構築されるのか?その訓練方法とは?

まずはふんだんに込められた熱量。これが文章の幹となり、コピーライティングによる書き方伝え方が枝葉を伸ばして、セレクトするフレーズやデザインによって開花するのです。

是非、この構造を正しく認識した上で、勇気を持って、あなたのビジネスをより魅力的に彩るコピーライティングの勉強をたゆまず進めていただきたいと思います。

あなたとコピーライティングの出会いが最良のものとなり、これから長く良いパートナーとなれるように願っています。