心に響くコピーの条件とは?歴然とした「伝わる」と「伝わらない」の差

11/09/2019

こんにちは、tikoです。

今回は、「伝わるコピー」と「伝わらないコピー」の違いはどこにあるのか、という話をしていきます。

先日、凄腕の起業家たちが集まる合宿に参加してきて、コピーライティングの勉強会もその時行いました。

超少人数制の起業家ビジネス合宿に参加してきました

同じ商品に対して、一人ひとりがそれを伝える「コピー」を考えるのですが・・・

その時にハッキリと体感したことがあります。

その商品のことが「決定的に」伝わるコピーがある、ということ。

既に言葉の力で輝かしい成功を収めてきた面々の考え出すコピーであり、個々のコピーがクオリティの低いものであろうはずはありません。

また、言葉の受け取り方は解釈や立場によっても異なり、数値のように一元的に評価できるようなものでもありません。

それでも、・・・それでもですよ、

定的に伝わってくるコピーというのが、必ず存在するのです。

魔法のように、多くの支持票を集めるコピーが。

具体例の提示はこの場では控えますが、それはほんとうに明確な差で、実際に商品が販売されたなら、コピーの差で売上にも大きく影響が出ることは自然に想像ができます。

一体その違いはどこにあるのか?

それについて説明していきます。

飛躍せず

まず1つ目として、

伝わるコピーは誇大広告ではありえない

ということが挙げられます。

その商品のことを言い表すために、実際の価値よりも大きく飛躍した言葉を使ってはならないのです。

これは日常生活のなかでもよく起こりうることですが、

誇大広告には、ある違和感のようなものがつきまとい、その違和感によって見る人の心を遠ざけてしまうのです。

その違和感とは、一番近い言葉で言うなら、

白々しさ

ということになります。

これは商品の魅力を説明するために最も避けるべき印象で、一度この状態に陥ってしまうと、読む人との心の距離は修復不可能なほどに離れてしまいます。

機能的な面だけではなく、それまでに打ち出してきた価値の方向性から飛躍があっても、この現象は同じように起こります。

例えば、それまで男性性の強い魅せ方をしてきたのに、販売する段になって女性性の強いワードを散りばめてしまうと、反応は当然、悪くなります。

まずは飛躍しないということが、伝わるコピーの絶対条件です。

決して

そして2つ目が、

決して実際の価値を下回らない

ということです。

商品の良さを最大限に伝えるには、飛躍しない範囲を死守した上で、地に足をつけて適切なワードをチョイスして、その商品の魅力が一瞬で伝わるようなコピーを慎重に検討していきます。

伝えたいものに意味が近いということはもちろん、テンションやムードなども考慮し、多角的な目線で考えていきます。

ほんの一例ですが、同じ意味の単語でも日本語/英語で、与えるニュアンスはガラリと変化します。

「とろける接吻」と「MeltyKiss」では、商品に対して持つイメージはまるで違いますよね。

これは、多種多様なイメージを持つ商品を、その魅力が最大角で映えるように工夫し、最終的には一つの言葉、一つのフレーズにまで落とし込む作業です。

削ぎ落として、先鋭化させるような感じです。

ですから、プロのコピーライターは、何百という言葉の候補を列挙してから、少しずつ少しずつ、最終的なイメージに着地させるために、消去法のように候補を削ぎ落としてゆくのです。

飛躍してしまうのは一番避けるべきですが、かといって低空飛行になり過ぎてしまっても、その商品の持つ実際のパフォーマンスを伝えることが出来ず、結果的に魅力が半減してしまう・・・

そんなことが普通に起こってしまうために、コピーの作成は最後の一文字まで気が抜けない、かなり神経を遣う作業です。

しかし、いかにして伝えるか?を考えて頭を悩ませる時間は、ワクワクするような楽しいひとときでもあり、非常に奥深い世界ですね。

そのような「思考の練り込み」を通じて、商品の魅力を的確に印象深く表現する「決定的に伝わってくる」コピーが完成するのです。

何回も検討を繰り返して、徹頭徹尾、納得の行くものが出来上がった時。

または、まさに「しっくりと」来る、美しいとさえ感じるコピーを聞いた時の快感は、ちょっと語り尽くせないものがあります。

これだけ書くとなんだかちょっと残念な人みたいですが・・・笑

わたしたちは、言葉を使って人を感動させるために、言葉に対する感覚を鋭敏に保っていかなくてはなりません。

そのためにも、日々腕を磨いていきましょうね。