「Fate/Zero」より。現代の王たる、情報発信者たちへ

こんにちは、tikoです。

この記事では、アニメから情報発信を学ぶという視点で、お伝えしていきたいと思います。

「Fate」シリーズ

私の好きなアニメシリーズの一つに、「Fate」というものがあります。

元はサウンドノベルというジャンルのPCゲームなのですが、アニメ化、漫画化、映画化およびその他もろもろのメディア展開をされている、一大モンスターコンテンツなので、観たことのある方も多いのではと思います。

観たことがないという方は、コンテンツの勉強のためにも、一度観ておいて損はないでしょう。もはや教養レベルと言っても過言ではありません。

アマゾンプライムビデオ(AmazonVideo)の会員になると、無料で全編観ることができます。

7人の魔術師が古今東西の英雄を使い魔として召喚し、あらゆる願いをかなえてくれるという「聖杯」を巡って争う、という、ごくごく簡単にいうとそんなストーリーですね。

その時間軸の違いで、沢山の派生作品があります。

「Fate/Zero」の登場人物、イスカンダルの言葉

そのなかの一つ、「Fate/Zero」というシリーズの登場人物である「征服王イスカンダル」という人物。シリーズ全体の中でも、屈指の人気を誇るキャラクターで、私も非常に好きです。

そして、「聖杯問答」という回で、それまで剣を交えることで争ってきた登場人物たちが、酒を片手に自らの願いや持論を語り合う、という一風変わったシーンがあります。

そこで、もともとは王様だった登場人物が、自分の時代をどう生きてきたか、王というものはどうあるべきか、つまり自分の生き様としての「王道」について語るわけです。

そこでのやり取りには、今を生きる私たち情報発信者にとっても、多くのヒントが示されていると私は感じました。一節を引用します。

理想に殉じる、と貴様は言ったな。なるほど、往年の貴様は清廉にして潔白な『聖者』であったことだろう。だがな、殉教などという茨の道に、一体誰が憧れる?焦がれるほどの夢を見る?

確たる欲望の形を示してこそ、極限の栄華を謳ってこそ、民を、国を導けるのだ

王とはな、誰よりも強欲に、誰よりも豪笑し、誰よりも激怒する、清濁含めて人の臨界を極めたる者。

そうあるからこそ、臣下は王を羨望し、王に魅せられる。一人一人の民草の心に、『我もまた王たらん!』と、憧憬の灯がともる!

ここでいう王というのは、彼の背景であり生き方そのものなのですが、わたしたちが目指していくべき姿であるとも思っています。

よく「こんなところに行きました!」「こんなに美味しそうな料理を食べました!」とかを、サイトで報告している方がおられるじゃないですか。あれは自身のブランディング戦術の一つだったりするわけですが・・・人を魅了し、楽しませ惹きつける、という目的のもと行っていれば、正しいやり方なのです。

はたから見ていると、まさに「羨ましい!」という気持ちになりますよね。これこそが、まさに胸に灯がともる感覚です。

情報発信者として学ぶべきこと

では、情報発信者としてはどうしたら良いのか。それは、自分がまず、どこまでも楽しみつくすということです。誰よりも強欲に、誰よりも豪快に。

「この人、なんだか楽しそう」ということが伝われば、それはどこまでも人を魅了します。

私も「もっともっと楽しみたい」という想いのもと、自分を高めていくために行動していますし、見ている先には多くの輝ける人たちがいます。

人が、焦がれるほどの夢を見るとき、その原点には人間らしい欲望があるはずです。その欲望が根っこであり、それをきちんと直視したうえで、その先にある「より高次の願望」に視線を投げかけていくべきです。

なぜなら、そのほうが根源的に、継続的なエネルギーを得られやすいから。

それを抑圧したり、無視したりするのは、あまり健康的(人間的)とは言えないでしょう。

現代の王たる、情報発信者として

「ある側面では」と、最初に但し書きしておきますが、現代の情報発信者も、指導者や経営者という意味では「王様」と呼べる一面があると思います。

自分のやり方を説き、人を導いていく。

「この人の物語を見ていたい」・・・

「この人についていけば、自分も変わっていけるかもしれない」・・・

このように思わせる人の元には、より多くの視線が集まることでしょう。そしてそんな人(リーダー)になっていくことこそが、私たちが目指していくべき姿です。

イスカンダルの言をもうひとつ引用しましょう。

体ひとつの我を張って、天と地に向かい合う。それが征服という行いのすべて。そのように開始し、押し進め・・成し遂げてこその、我が覇道なのだ。

ひとりの人間として、自分の考え方をうちたて、押し進んでいくという心意気や情熱が、周りにも伝播し、人を魅了してゆくのです。

そしてその特性上、現実では不可能なほどの声量や演出、説得力を実現できるのが、ネットの可能性です。

もっともっと人生をエンジョイするために、自分を高め、背中で魅せていこうじゃありませんか!

以上、アニメから学ぶ情報発信についてでした。

p.s.

あらためてイスカンダルの言動を見ていくと、実に勇気づけられる言葉の多いこと。

悼みもしよう、涙も流そう、だが決して悔みはしない。ましてそれを覆すなど・・・そんな愚行は、予とともに時代を築いたすべての人間に対する侮辱である!

私は彼の臣下に対してのこの言葉もとても好きなんですが、単に人と人との繋がりの上でだけでなく、自分と自分の過去に対してもこう言い放ちたいですね。

過去の自分と、現在の自分もまた、一組の主従ということです。

理想を掲げ、共にそれに応え続けていきたい。そう考えると、日々の地味な作業でも、ひとつひとつ意味のあるものとして、より真摯に向き合える気がします。

その姿は、私の理想とする「リーダーとフォロワーの姿」の1つです。

この胸の高鳴り。こんな言葉で仲間の心を震わせられる存在になりたいし、それを分かち合える仲間と一緒に、自分だけの「征服」を推し進めていきたいものですね。