「コードギアス復活のルルーシュ」を観て。ネタバレなしで、感想を書きました

こんにちは、tikoです。

この度「コードギアス 復活のルルーシュ」を観ました。

ほんとうはネタバレになってしまうことも色々書きたくて仕方ないのですが、まだ観ていない方も多いと思いますので、ネタバレになることは書かない方向で行きたいと思います。

コードギアスは私が大学生の時に放送していたアニメで、今でも強烈に印象に残っている作品の一つです。

熱狂的なファンを数多く獲得していて、2008年に放送が終了してから10年が経つ今でも、完全新作の映画化企画が成立してしまうほど。

当時から熱は物凄くて、毎週の放送日を非常に楽しみにしていたのをよく憶えています。私の周りの友人たちはみんな、この作品のとりこになってしまっていたのです。

その要因は数え上げればきりがありません。芝居がかった台詞と、大仰な演出、テンポ。誰もが主役級の個性を持った、魅力的なキャラクター達。突っ込みどころや笑いどころまで数多くあり、とても一文では説明ができません。

でも、いま敢えて一つ挙げるなら「意外性」ですね。

普通のアニメなら1クールに1回程度の、急転直下の展開をガシガシ入れてきます。しかもその角度も群を抜いていて「こんな展開、予想できるはずがない!」と、本当にそう感じた時も何回もありました。

週1回、30分の放送形態であることもよく計算されていて、回の最後で必ず次の回を気になって仕方なくさせてしまう、そんな工夫がなされていました。

これは作劇手法のクリフハンガーと言って、人を物語の中に強烈に引き込むテクニックなのですが、このクリフハンガーが非常に効果的に効いており、シナリオ演出の面からも凄く勉強になるんです。

私の尊敬するアニメ好きの起業家の友人も「コードギアスはプロパガンダの塊」と言われていましたし、エンターテイメントの何たるかを理解するために非常に良質な教材となりえますので、ビジネスのためにも是非おすすめしたいアニメの一つです。

観終わった後の感想・・

さて、「復活のルルーシュ」の話に戻りますが、実は私は観終わった跡、なんとなく物足りなさを感じてしまったんですよね。

その後、他の方の感想などを見てみて、とても興味深いことに気が付きました。

さながら炎上しているブログのコメント欄のように、「良かった」という評価と「悪かった」という評価が入り乱れ、拮抗しているのです。

たしかに双方の言い分ももっともで、どちらの意見にもうなずける点があります。

完結した名作の続編には宿命的につきまとう問題ではありますが、過去の自作品を超えられるかというジレンマですね。ここに壁を感じている方がけっこう多くて、どちらかというと私もそっち側の意見でした。

なぜそう感じたか?と考えると、先に挙げた「意外性」が少なかったように感じたんです。

数々の過去作品を踏まえて、多層化したファンのための「ファンサービス」作品として見れば、素晴らしい出来だったと思います。そういう意味では、タイトルで既に壮大な出オチ感がありますが・・笑

 

原作を知る人ならついニヤリとしてしまう、キャラならではのおなじみの台詞、ナイトメアフレームのアクション、登場キャラクターの個々の見せ場など、楽しめる要素、場面はたくさんありました。

2時間弱という映画の尺を考えれば、むしろそれらをよくぞここまで違和感なくまとめて、成り立たせてきたなという感覚です。大きく広げた風呂敷を美しく畳むには、ハイレベルな技量が要求されますからね。

しかし、目を見張るような意外姓はなく、結果的に私はコードギアスのそんなワクワクするような部分に、もっとも魅力を感じていたのだということを再確認することになりました。

ゼロに「混沌」を見出し追いかけた、ディートハルトのように・・笑

ただし、先にも触れたとおりキャラクターやシナリオの魅力はぶれることなく打ち出されていて、完全新作の続編としては最後の結末まで綺麗に丁寧にまとめられていましたので、人によっては本当に魅力的に感じる映画となっていたのは間違いありません。

ただし、この「安心感」をどのように解釈したかで、評価はまったく分かれてしまいそうですが・・・

他人の視点を得て、自分の視点をも際立たせるために

ここからはビジネスの話になっていきますが、映画やアニメなどの作品を鑑賞したあとは、自分の感想をまずは文章化してみるとともに、他の方の感想に触れてみることが大切です。

自分が感じたことを、言語化することによってアウトプットの能力が高まりますし、「どんな記事にしよう?」と考えながら観るだけで、インプットの質をも飛躍的に高めることができ、螺旋状に効果的なスキルアップが見込めます。

そして、他の方が抱いた感想にも触れてみることで、自分の感覚と他の方の感じ方の違いを目の当たりにすることができ、自分とは全く異なる視点を模擬体験、インストールすることさえ可能なのです。

私は一緒に観た方とどのシーンが印象的だったか、どの台詞が心に残ったかなんかを語り合ったり、感想をシェアしたり、他の方の書いたレビューを読んだりするのを、本編の鑑賞と同じくらい楽しみにしています。

おいしいお茶でも飲みながらリラックスして、やいやい新鮮な感想を言い合うのは至福の時です。

こんなに楽しみながら考える訓練ができて、新しい見方も得られるなんて素晴らしいと思いませんか?この考え方をマスターすることで、他の全ての出来事からでも学びを得ることだって可能になるのです。

そういう意味では、「復活のルルーシュ」ほど、見方によって評価がひっくり返るような作品も珍しいかも知れませんし、そう考えれば、視点をダイナミックに変える訓練には非常に適していると言えるでしょう。

この、他人の視点をそのまま自分のものにするということを習慣化すると、ほんとうに色々なものが見えるようになってきますし、物語の楽しみ方、ビジネスのアイデア、対人のコミュニケーションに至るまでクオリティが上がります。

ぜひ身につけて、人生丸ごと楽しい方向に向かわせてしまいましょう。

そしていつか、私とあなたとで好きなものについて存分に語り合いたいですね。