「価値」を提供するために、手触り感を持って理解しよう

03/11/2018

こんにちは、tikoです。

この記事では、「価値」とはそもそも何者なのかというお話をしていきます。もしかするとあなたは、これまで価値というものについて、よく考えたことがなかったかも知れません。

でもご安心ください。この記事を含め、いくつかじっくりと読み進めていただければ、手触り感を持って理解できるようになりますし、誰か他の人に説明ができるようにもなります。(新しく学んだことについては、自分の頭の中でいちど構築したら、誰かに説明してみるのがとても効果的です)

そんな私も、こういった活動をする前までは、まったく考えたことはありませんでしたし、持っていたのはほぼ感覚的な部分だけでした。

もちろん価値を形作るのに、感覚は欠かせない要素ですので、すでにお持ちのあなたの感覚は大切にしていくとして、理論で、別の切り口からその感覚を強固なものにしていきましょう。

前置きが長めになってしまいましたが、哲学的なテーマにもなり得る、非常に深いテーマです。抽象的な話も多く含まれてきますので、ぜひ、お茶でも飲みながらリラックスして読み進めて頂けると幸いです。

ひとが感じる価値に「絶対」は無い

まず、あなたの常識を揺るがすかも知れない話をします。上でも書きましたが、価値という言葉はとても多くの意味を持ちます。

美味しい、感動的だ、面白い、楽しい、嬉しい、クールだ、落ち着く、気持ちがいい、スカッとする・・・これらすべて、価値といえるものです。

きわめて感覚的で、個人的なものなのです。

誰かが素晴らしいと思うものが、他の誰かにとって同じように魅力的とは限りません。

「これが価値です」というような、絶対的なものは存在しません。ひとりひとり違ったものさしを持っています。好み、というとより分かりやすいかも知れません。

それを数値化したり、保存しようとする試みの中で発明されたのが、「お金」です。いいかえれば、ひとりひとりの尺度の異なる価値観のものさしを、便宜上統一させるものがお金なのです。

お金自体に額面どおりの価値があるわけではありません。みんなの暗黙の約束ごとにより、ただのコインや紙幣に濃い価値を持たせているものなのです。

人によっては、有価証券という言い方をするとピンと来るかも知れませんね。わたしたちは「お金自体に価値がある」と共同で錯覚することで、お金を流通させて世の中を回しているのです。

言われてみると、そりゃそうだ!と感じるかも知れません。しかしお金というものは私達の暮らしに密接に浸透していて、使うことも稼ぐことも、呼吸と同じように無意識レベルで行っているために、このことに気づきにくくなってしまっています。

あらためて、価値の理解を深める上で、お金の立ち位置についても、ここで正しく認識しておきましょう。

お金は価値を数値化し、客観性を持たせたり保存したり、輸送したりするのに便利なツールだということですね。ただし、お金というのは価値そのものに対して非常にレートが悪いので、使用の際にはちょっとした意識が必要です。

「金は命より重い」なんて言葉もありますが、私はこの言葉は非常に扇情的で、刺激的な側面を強調した言い方であると思っています。

お金に関しては、また別の記事で、もっと深い世界まで深掘りしていきます。

価値を形作る2大要素について

さて、価値がお金に変換される前の話に戻りまして、人の感じる価値は2つに分割ができると言われています。

「機能的価値」と「感情的価値」と呼ばれるものです。

わたしはこれを最初に知った時、非常に衝撃的だったのを覚えています。価値という感覚的なものに対して、ここまで理論的に説明ができるなんて、と。

それぞれについて詳しく理解することで、あなたは価値を自由自在に創出できるようになります。

わたしたちが目指していくのは情報発信による価値提供なわけですから、商品である「価値」が何によって形作られていて(レシピ)、どうやって演出されているのか(調理&盛り付け方法)を知っておく必要があります。

レシピを知れば要素から味付けを、調理や盛り付けの方法を知れば魅せ方を考えることができるようになる、というわけですね。

是非、共に腕を磨いて、より多くの人に価値を提供できるようになっていきましょう。

次は、機能的価値についてです。