情報発信におけるタイムシェアとは?

こんにちは、tikoです。
この記事では情報発信における「タイムシェア」という考え方について説明をしていきます。
前回の「マインドシェア」に続き、顧客獲得のための実践的な考え方の一つですが、これはどちらかと言ったらテクニカル寄りの話です。
仕組みと数字に対する冷徹な見方であり、シビアな視点です。
が、ネットを利用したビジネスを行う上では、避けて通れない領域の話ですので、基礎勉強と思って読み進めてみてくださいね。
情報発信におけるタイムシェアとは?
情報発信におけるタイムシェアとは、
相手がどれだけ、自分の発信する情報に時間を費やしてくれているか
という指標です。
これはマインドシェアとは異なり、明確に時間という数値でその占有率が算出できる、いわば機械的な数値です。
マインドシェアは時間は関係なく、いかに人の心に領地を広げられるかという話でしたが、
タイムシェアはより客観的に、どれくらいの時間をかけたかを冷静に数値化します。
これが大きく関わってくることといえば2つあります。
・SEO
・可処分時間の占有
この2つです。
SEOにおけるタイムシェア
まずSEO、つまり検索エンジン最適化においてタイムシェアはわかりやすい指標となります。
あなたのコンテンツがどれくらいの時間を費やされたかは、検索エンジンがサイトを評価する際に最も重要視していると言われる要素の一つ、「滞在時間」として常に記録されています。
昔に比べて、一概に長い時間閲覧されているサイトが高品質、とは言い切れなくなってきてはいますが、それでも滞在時間はまだまだ検索エンジンにとって重要な指標です。
検索順位はGoogleの検索エンジンがこれら(滞在時間、PV、セッション数、回遊時間などなど)を元に評価し、自動的に設定しています。
内部リンクを見やすく適切に配置し、「おっ、この記事も参考になりそうだ」と思ってもらい、複数のページを読んでもらうことでサイト評価は高まります。
あなたも一人のインターネットユーザーとして、長く滞在したいと思えるような、
居心地の良いサイト
を設計していくことで、高いタイムシェアを獲得してゆけるでしょう。
博物館のようにじっくり見てもらうのか?
喫茶店のようにゆったりとした気持ちで楽しんでもらうのか?
アミューズメント・パークのように、目まぐるしく強烈なアトラクションを用意するのか?
戦略はそれぞれですが、あなたのサイトに訪れる人は、ネットという果てしなく広い電子空間の中であなたのサイトにふらっと訪れてくれたのですから、
その体験をより「良いもの」にしていくことが大切です。
可処分時間の占有
可処分時間というのはその人が持っている「自由に使い方を決められる時間」のことですが、
この可処分時間をどれくらい費やしてもらうかで、ビジネスにおける優位性が変わってきます。
単純に長い時間を共にしたコンテンツには、短い時間よりもマインドシェアが高くなる傾向にありますし、ブランドも構築されやすくなります。
これは単純接触(ザイアンス)効果といって、心理学の見地からも明らかです。
人間関係でも、単純に接触した回数、時間が多ければ多いほど、その人に対して高感度を抱きやすくなる。
また、これは近年特に無視できないことですが、他のコンテンツに触れる時間が相対的に短くなります。
ちょっと嫌らしい表現ですが・・・笑
例えば、食べ物を取り扱うビジネスを進める際には、ニーズの受け皿を「胃袋の数」と呼ぶことがままあります。
胃袋には許容量があるので、そこをいかに独占していくか・・・というのが、冷徹なマーケティング上の視点となるわけですね。
それと同じで、見る人の可処分時間をいかに投入してもらうか・・・が、タイムシェア獲得の道のりになります。
こういった視点は個人的には好きではないのですが、ビジネスを行う上では生々しいマーケティングスキルで武装して戦わなくてはならない局面があるのもまた事実です。
SEO対策などはその好例で、人が作ったシステムだからこそ、その仕組を熟知し攻略するという思考を放棄してはなりません。
正道を為すには、邪道をも知り、その上で外れるべからず・・・です。
以上、情報発信におけるタイムシェアという考え方についてでした。
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