感情的価値・・熱く、燃え盛る炎のような、揺らめく価値

こんにちは、tikoです。
この記事では「感情(情緒)的価値」について説明していきます。
言語化するのが難しい部分もあり、抽象的な話も入ってきますので、よく読み込んで頂き、自分の身の回りに当てはめて考えてみて、感覚に落とし込んでいって下さい。
言葉ではなく感覚で理解するもの、とさえ言える領域の話だと思います。前段の「機能的価値」についての記事を読んでいない場合は、この記事よりも先にそちらをよく読み、理解しておくことをおすすめします。
機能的価値の輪郭がわかれば、感情的価値もイメージがしやすくなります。
感情的価値のイメージは炎
機能的価値を氷と例えるなら、感情的価値は炎と例えられます。
炎は氷と違って、火の粉が舞い上がったり、揺らめいたり、その瞬間ごとに違った動きを見せますよね。それと同じく受け手の感情の状態によって、激しく燃え上がったり、鎮火したりするのが感情的価値なのです。
その源泉は、好きだと思う心のベクトルです。感覚的ですが、感情的価値をシンプルに説明するなら、そういった説明にならざるを得ないんですね。自然、心の状態によっては、それまで魅力的だったものが急に無価値に思えたり、逆に段々とその人の中で存在感を増していったりします。
この「その人の中で存在感を増していく」というのは、感情的価値をつくっていく上で非常に重要なポイントですので、ひとつ抑えておくようにして下さい。
人は感情で行動する
「人は理性によって考え、感情によって決断する」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
イギリスのEU離脱時や、トランプ大統領当選の際は、この言葉がさかんに叫ばれましたし、わたし自身も「まさにこの言葉通りだな」と実感するような出来事を何回か経験しています。
あなたはそう感じたことはないでしょうか?感情によって、理性的な決断が「歪められた」かのように感じたこと・・・どう考えても合理的ではない判断を、感情的にしてしまい、なかなかそれを言葉で説明することができない。
「なんとなく」好き、「なんとなく」嫌いといったように、誰しも、雰囲気などによる好みが個別にあります。
それだけ私達は無意識下で五感をフルに使って、その空気感までをも感じ取り、それらを総合的瞬間的に判別した結果、好みという結果が現れるのです。
しかも、今は情報があふれている世の中ですから、合理的にものごとを並列に考えて、最適解を機械的に見つけ出すことは、全てにおいて複雑化し、理性的判断がさらに難しくなっています。
あまりにも多くの選択肢を提示されると、人間の脳は考えることをやめてしまうという研究結果も出ています。つまり今後はそれだけ、感情的判断にたよる部分が増えていくし、それを踏まえたコンテンツや戦略の作成が重要になってくるということです。
ひとが感情的価値を感じる瞬間とは?
感情的価値は機能的価値と比べて、さらに基準が曖昧なもので、これといったような具体例もなかなか挙げられない多様なものです。
あるのは傾向だけで、感情的価値を感じてもらいやすい傾向のあるものと、感じてもらいにくい傾向のあるものとが存在します。
要素で言うと、人が惹かれるのは、物語性であったり、人間性であったり、関係性であったり・・・それは自分の中に取り入れることで心地よいと感じるナニカです。
突き詰めれば自らのストーリーラインに共鳴するかどうかだと私は考えていて、それまで生きてきたその人の個々の人生によって、好みが十人十色であるように感情的価値を感じるポイントも人ぞれぞれであるということです。
自己表現価値といって、なりたい自分になることを叶えてくれるものに価値を感じる、と区別する考え方もあります。
本能的な情動での例を出せば、恋愛感情などが最たるものでしょうか。本気でひとを好きになる時に、そこに理屈はなく、純粋な好意があって、ことばで説明できる理由はほとんどが後付のものであるはずです。
しかし、多くの人に好かれる人というのも確実に存在しますし、そこには共通点らしきものがあるのと同様に、多くの人が感情的価値を感じやすい要素も結果的に存在します。
この記事では、感情的価値に関しての感覚を漠然とでも掴んで頂きたいので触れませんが、そういったエッセンスやテクニックについても、おいおい説明していきますね。
次は、感情的価値のうちの一つの側面、社会的価値についてです。
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